４-３-３なら３MF、４-２-３-１なら２MFになるセンターハーフは、モウリーニョが教え子のネマニャ・マティッチを欲しがっており、本人も環境を変えることを望んでいるという。ただ、ウィリアンやアザールと同じく、チェルシーがユナイテッドに売るのかという疑問符が拭えない。
 
　また、ユナイテッドの下部組織で育ちながら、扱いに不満を感じて2012年にフリートランスファーでユベントスに移籍したポール・ポグバの復帰も取沙汰されている。代理人の策士ライオラが、イブラとの“ダブル移籍”を目論んでいるというのだ。
 
　しかし、90年代生まれの若手ではネイマールと並んで世界最高峰と評価される怪物の夢は、R・マドリーやバルセロナなどCL優勝を争いうるトップ・オブ・トップのクラブ。名門再建に着手したばかりのユナイテッドに、現段階で復帰する可能性は極小だ。
 
　取沙汰されている中でより獲得の可能性が高そうなのは、マティッチのような守備的MFならウィリアム・カルバリョ（スポルティング）やエヌゴロ・カンテ（レスター）、ポグバのような攻撃力のあるタイプならアンドレ・ゴメス（バレンシア）やサウール・ニゲス（アトレティコ・マドリー）だろう。
 
　とくにカルバリョとA・ゴメスはメンデスの顧客なうえに、スポルティングとバレンシアもこの敏腕代理人が大きな影響力を行使するクラブ。獲得の芽は小さくない。
 
　強度不足が否めないCBは、昨夏にモウリーニョがチェルシーに執拗に欲しがっていた俊英ジョン・ストーンズ（エバートン）が、文句なしの「プランA」だ。
 
　他にも、モウリーニョ・チルドレンであるラファエル・ヴァランヌ（R・マドリー）をはじめ、マルキーニョス（パリSG）、アントニオ・リュディガー（ローマ）、コンスタンティノス・マノラス（ローマ）、カリドゥ・クリバリ（ナポリ）などがチェックリストに入っていると見られる。