数少ない希望はバイエルンに所属する18歳
ボールを大事に動かして相手陣内に押し込みながら、サイドで数的優位を作って崩す基本スタイルはグレアム・アーノルド監督が6年間植え付けてきたもので、それ自体は悪くない。ただ、相手の守備が整う前に素早くゴールを目ざすべき状況でも、中盤や最終ラインでボールを持って時間を使ってしまうのは悪癖化しているかもしれない。
それでも相手を押し込んだ状態から、人数の揃った守備を崩していくプランが整理されて、クオリティが出せればバーレーンやインドネシアのゴールをこじ開けることは可能だろう。しかし、確固たる前線のエースが確立されておらず、2次予選で台頭してきたイングランド2部ポーツマス所属のFWクシニ・イェンギは、バーレーン戦の終盤で退場し、インドネシア戦は出場停止となってしまった。
中盤に従来のアルディン・フルスティッチや、アーロン・ムーイほどの攻撃の中心を見出せていないこともあるだろう。正直に言ってしまえば、前目のポジションは現状、タレントの小粒感が否めない。
数少ない希望はバイエルン・ミュンヘンに所属する18歳のFWネストリ・イランクンダの台頭だ。タンザニア生まれで、類稀な身体能力と攻撃センスを持つ新進気鋭のアタッカーは、インドネシア戦でFC町田ゼルビアのミッチェル・デュークと2トップを組んで、元セレッソ大阪のジャスティン・ハブナー擁する5バックを脅かした。しかし結局、待望のゴールをもたらせずに、後半の早い時間帯でMFアワー・メイビルと交代させられた。
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それでも相手を押し込んだ状態から、人数の揃った守備を崩していくプランが整理されて、クオリティが出せればバーレーンやインドネシアのゴールをこじ開けることは可能だろう。しかし、確固たる前線のエースが確立されておらず、2次予選で台頭してきたイングランド2部ポーツマス所属のFWクシニ・イェンギは、バーレーン戦の終盤で退場し、インドネシア戦は出場停止となってしまった。
中盤に従来のアルディン・フルスティッチや、アーロン・ムーイほどの攻撃の中心を見出せていないこともあるだろう。正直に言ってしまえば、前目のポジションは現状、タレントの小粒感が否めない。
数少ない希望はバイエルン・ミュンヘンに所属する18歳のFWネストリ・イランクンダの台頭だ。タンザニア生まれで、類稀な身体能力と攻撃センスを持つ新進気鋭のアタッカーは、インドネシア戦でFC町田ゼルビアのミッチェル・デュークと2トップを組んで、元セレッソ大阪のジャスティン・ハブナー擁する5バックを脅かした。しかし結局、待望のゴールをもたらせずに、後半の早い時間帯でMFアワー・メイビルと交代させられた。
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そうした選手構成を見ると、ちょうど世代交代の時期とも見れるが、森保ジャパンと同じくカタールW杯を挟み、アーノルド監督が率いて2サイクル目の半ばに入っている事実を考えると、そうした言い訳がしにくい状況にあるだろう。
ボールは持てるが、高い位置で奪って攻め切るような選択をあまり取れないので、攻撃のベクトルとタレントがよほど噛み合わない限り、ここからの巻き返しは難しいかもしれない。
10月シリーズの1試合目はホームで中国戦、そしてオーストラリアにとっても前半戦の山場となるアウェーの日本戦に臨むことになる。現在2連敗中で最下位の中国からも得点を奪えないようだと、アジア枠が8.5に拡大されたとはいえ、早くも敗退危機に追い込まれることになるだろう。
文●河治良幸
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