【CL決勝プレビュー】マドリーはC・ロナウドの状態、アトレティコは堅守が鍵だ

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年05月28日

【アトレティコ】守備陣がBBCを抑え込めれば、必ず勝機は見出せる。

ここまでチーム得点王のC・ロナウド(左)とグリエーズマン(右)。決勝でもその得点力が試合の成否を握るだろう。(C)Getty Images

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【アトレティコ・マドリー】
●TEAM STATISTICS
決勝までの成績:6勝3分け3敗/16得点・7失点
得点率:1.33(14位タイ)
失点率:0.58(2位)
パス成功率:84%(18位タイ)
ボール支配率:46%(21位)
最多ゴール:グリエーズマン(7)
最多アシスト:グリエーズマン、F・トーレス、ビエット、サウール(1)
※カッコ内の順位は、CL本選出場の32チーム中
 
 システムの機能性を含めたチームの完成度では、間違いなく今のマドリーより高いレベルにある。闘将ディエゴ・シメオネに率いられたチームは、マドリーに延長戦の末に敗れた2年前とは比べ物にならないほどのタフネスと安定感、そして絶対的な自信を携えて、CLファイナルの舞台に戻ってきた。
 
 チーム最大のストロングポイントは、今大会はここまで12試合で7失点という強固な守備。長時間相手にボールをキープされて猛攻を受けても、GKヤン・オブラク、CBディエゴ・ゴディン、セントラルMFのガビが形成する縦のラインを中心に落ち着いて対応。敵のボールホルダーに対面の選手が素早くファーストプレスにいき、さらに後や横から他の選手も加わってあっという間にサンドし、ボールをかすめ取っていくディフェンスは、欧州最高峰の強度だ。
 
 その激しい守備からの素早いカウンターからフィニッシュを担うのは、今大会7ゴールのアントワーヌ・グリエーズマン、そしてフェルナンド・トーレスだ。前者は「選手、クラブ、ファンにとって美しい決勝だ。僕たちはモチベーションに満ちている」、後者は「アトレティコの113年の歴史に新たなページを書き加える時がきた。このクラブで優勝するという子供の頃からの夢を叶えたい」と意気込む。
 
 シメオネ監督が「私にとってボールポゼッションは、ライバルを快適にするもの」と公言して憚らないタイプゆえ、リーガ・エスパニョーラのチームとは思わないほど娯楽性は低い。しかし、堅守速攻スタイルの機能性の高さは、準々決勝でバルセロナを、準決勝でバイエルンを退けた事実が証明している。
 
 おそらくサン・シーロでの戦いも、主導権をマドリー明け渡しての我慢の展開になるだろう。ただ、それこそがシメオネ・アトレティコの狙いでもあるのだ。守備陣がBBCを抑え込めれば、必ず勝機は見出せる。2年越しのリベンジへ、準備は万端だ。
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