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【韓国メディアの視点】U-20W杯のプレ大会で日本は惨敗。現地・韓国人記者は「ポジティブな要素はある」が「今の完成度では…」

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2016年05月25日

フランスに完敗するも、2ゴールしたブラジル戦では…。

2-2で引き分けたブラジル戦。果敢なプレッシングとカウンターで相手を脅かした。写真:安藤隆人

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「フランス戦では、ボールを保持していない状況で、ボールとマークマンを簡単に逃してしまう場面がよく見られました。今回のフランスは、ボールキープはもちろん、攻撃を作っていく過程も素晴らしく、JSカップ出場国の中で攻撃展開の組織力がもっとも良かったこともありますが、日本の長所も押され気味でした。フランスはボールキープの巧さに加えて、フィジカルも強かったからです。日本のパスワークのテンポではフランスを崩せませんでした」
 
 ただ、4-4-2にシステムを変更した第2戦のブラジル戦では、少し印象が異なる姿も見せた。
 
「一方で、ブラジル戦で積極的なプレッシングと速いカウンターという直線的なサッカーを展開したのは印象的でした。日本がそれまでの遅延方式の攻撃スタイルをやめて、効率的なサッカーもできるという可能性を見ることができました。技術的基盤がしっかりあり、選手たちの戦術理解度も高いという点で、U-19日本代表はまだまだ発展の可能性があると感じさせました」
 
 そして最終戦の韓国戦である。日本はこの試合でも0-1で敗れて大会4位に終わったが、ハン・ジュン氏は無得点での敗戦を「失望することもない」と言う。
 
「韓国は今大会でもっとも守備的なチームでした。『まず守備、そこから速攻』というのがアン・イクス監督のコンセプトで、日本戦ではその戦略通りのサッカーを展開しました。日本だけでなく、フランスやブラジルなどほかの出場国も、最大5名のDFが自陣で守る韓国の守備を破るのは容易いことではなかったはずです。結果を残さなければならないアン・イクス監督と韓国は現実主義者で、日本をはじめとするほかの出場国は理想主義者だったということでしょう」
 
 そして最後に、ハン・ジュン氏は今大会を総括し、「ユース世代の育成強化という点で見ると、日本が目指す方向性は非常にポジティブな要素がある」としたうえで、選手個々の印象や「ただ、3試合すべてに勝てなかったのも事実です」と課題についても触れてくれた。
 
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