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【韓国メディアの視点】U-20W杯のプレ大会で日本は惨敗。現地・韓国人記者は「ポジティブな要素はある」が「今の完成度では…」

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2016年05月25日

「19歳とは思えない洗練された面を見せた」一方で、「スピードと爆発力がない」との言葉も。

水原JSカップU-19国際サッカー大会に参加した日本は、1分2敗の4位。韓国人記者は、「フィジカル・コンタクトがあまり強くなかった」と印象を語った。写真:安藤隆人

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 5月18日から22日まで韓国の水原ワールドカップ競技場で行なわれた『水原JSカップU-19国際サッカー大会』。水原ワールドカップ競技場では2003年から国際ユース大会が行なわれ、韓国サッカー界の“生きるレジェンド”パク・チソンが理事長を務める『JSファンテージョン』が2015年から主管者となり、今年で2回目を迎えた。
 
 その『水原JSカップ』に今年はU-19日本代表も出場した。韓国では来年、U-20ワールドカップが開催される予定で、そのプレ大会としても位置づけられた今回の『水原JSカップ』で、U-19日本代表は初戦でフランスに1-3で敗れ、続くブラジル戦では2-2のドロー、最終戦の韓国戦では0-1で敗れて大会4位に終わったが、試合を見守った韓国人記者はU-19日本代表の戦いぶりをどう見たのだろうか。
 
 韓国のサッカーメディア『FOOTBALLIST』の記者で、『メッシの調理法』『モウリーニョ、その男の技術』『ロナウドと私たちは何か違うのか』など、ベストセラー著書も多いハン・ジュン氏が、試合ごとに振り返ってくれた。
 
「日本が戦った3試合はすべて見ました。日本は伝統的に短いパスワークを中心としたきめ細かいサッカーをすることで知られていますが、今回のU-19日本代表もそういった伝統と言いますか、傾向は大きく変わらない印象を受けました。日本らしいという意味です」
 
 ハン・ジュン氏は、そう日本の印象を振り返り、さらに続けた。
 
「ボールをキープする技術やパスコースを作る動きやプレーなど、19歳とは思えない洗練された面を見せたと思います。それは日本サッカーが本来持つストロングポイントでもあるのでしょう。ただ、全般的にフィジカル面でほかの出場国よりも劣勢のようにも映りました。体格が小さい選手が多く、また身体条件に関わらずフィジカル・コンタクトがあまり強くなかった。ボールをうまく扱える長所がありますが、スピードと爆発力がなく、それが今大会の日本の弱点のようにも映りました」
 
 とりわけ、初戦のフランス戦では、そうした日本のウィークポイントが浮き彫りになったという。
 
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