2シーズン後、クロップの姿を欧州の舞台で見られるだろうか。

敗因に後半開始直後の失点を挙げ、「あれで自分たちのスタイルを見失った」と語ったが、相手のハンドが見逃されたことなどにもしっかり言及。責任転嫁はしないが、言うべきことは言うということか。 (C) Getty Images
最初の失点は、セビージャのキックオフからそのまま決められてしまったもの。クロップ監督としては、ここから何らかのアクションをかけるべきだったかもしれないが、しばらく戦況を見守っていたところで2失点目を喫する。
CBのロブレンが、中央を突破したガメイロを遅れ気味のハードタックルで止め、何とかピンチを脱してから7分ほど経った64分、ビトーロとバネガの細かいワンツーにロブレンは厳しく対応できず、再三にわたって好守を見せていたトゥーレも、ゴールを決めたコケを見逃してしまった。
クロップ監督は69分、攻撃で全く存在感を消していたフィルミーノを下げ、オリギを投入してシステムを4-4-2に変更するが、まだ守備の確認ができていなかった1分後、自陣をカバーに行ったララーナが“絶好のパス”を出してしまい、再びコケに決められた。
そこから明らかにプレーが混乱したララーナに代えてアレン、終盤にはトゥーレに代えて快速FWのベンテケを入れ、スターリッジをトップ下に置く超攻撃的な4-1-3-2に望みを託したが、3連覇に向けて守備の厳しさを増したセビージャの牙城を崩すことはできなかった。
サポーターが、今シーズン最後の「You’ll never walk alone」をスタジアムに響かせるなか、クロップ監督は後ろに手を組み、顔を下に向けてかぶりを振りながら試合終了のホイッスルを聞いた。
後半、明らかに疲労の色が窺えたのは確かだが、流れが向かなくなったことで選手たちに焦りや迷いが生まれたことも苦戦の要因になっていたはずだ。しかし、テクニカルエリアからは、なす術はなかった。
「残り44分間で反撃できたら良かったが、それができなかったのは残念」と語ったクロップ監督。ELを逃したことで、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場がならなかっただけでなく、プレミアリーグを8位で終えたことにより、欧州への道が閉ざされた。
「これからも、決勝戦に辿り着けるように全力を尽くしたい」と、未来に向けて意気込むドイツ人指揮官を17-18シーズンに再び欧州の舞台で見られるか。その有無は来シーズン、国内のリーグとカップ戦で、リバプールがどれだけ奮起できるかにかかっている。
現地取材・文:河治 良幸
CBのロブレンが、中央を突破したガメイロを遅れ気味のハードタックルで止め、何とかピンチを脱してから7分ほど経った64分、ビトーロとバネガの細かいワンツーにロブレンは厳しく対応できず、再三にわたって好守を見せていたトゥーレも、ゴールを決めたコケを見逃してしまった。
クロップ監督は69分、攻撃で全く存在感を消していたフィルミーノを下げ、オリギを投入してシステムを4-4-2に変更するが、まだ守備の確認ができていなかった1分後、自陣をカバーに行ったララーナが“絶好のパス”を出してしまい、再びコケに決められた。
そこから明らかにプレーが混乱したララーナに代えてアレン、終盤にはトゥーレに代えて快速FWのベンテケを入れ、スターリッジをトップ下に置く超攻撃的な4-1-3-2に望みを託したが、3連覇に向けて守備の厳しさを増したセビージャの牙城を崩すことはできなかった。
サポーターが、今シーズン最後の「You’ll never walk alone」をスタジアムに響かせるなか、クロップ監督は後ろに手を組み、顔を下に向けてかぶりを振りながら試合終了のホイッスルを聞いた。
後半、明らかに疲労の色が窺えたのは確かだが、流れが向かなくなったことで選手たちに焦りや迷いが生まれたことも苦戦の要因になっていたはずだ。しかし、テクニカルエリアからは、なす術はなかった。
「残り44分間で反撃できたら良かったが、それができなかったのは残念」と語ったクロップ監督。ELを逃したことで、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場がならなかっただけでなく、プレミアリーグを8位で終えたことにより、欧州への道が閉ざされた。
「これからも、決勝戦に辿り着けるように全力を尽くしたい」と、未来に向けて意気込むドイツ人指揮官を17-18シーズンに再び欧州の舞台で見られるか。その有無は来シーズン、国内のリーグとカップ戦で、リバプールがどれだけ奮起できるかにかかっている。
現地取材・文:河治 良幸