【浦和】向かい風にノブの癖――。柏木陽介が明かす鮮烈ドライブ弾を成功させた背景とは?「右足にはけっこう自信があった」

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年05月09日

ユース時代から知る槙野も「陽介のあんなシュート、見たことない。しかも右足」と絶賛

柏木は「アシストも増やしていきたい」と課題を挙げた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 柏木は迷いがなかったと言う。
 
「『シュートを打とう』という気持ちでいたので、迷いはなかった。去年までだったらシュートを打っていなかったような場面だったけれども。
  
 右足はけっこう自信があった。だから『こぼれ球が来たらシュートを打とう』と決めていたので、どちらの足でも構わなかった。それに向かい風が吹いていたので、思い切り蹴ったら落ちると思った」
 
 風を読んでいたという。さらにもうひとつ。大宮のGK加藤の“癖”にも勘付いていた。
 
「ノブ(加藤)が、前に出てきているのが分かった」
 
 浦和で14年まで5年間ともに戦った加藤が、「守」から「攻」にスムーズにつなぐため、できるだけ前に出たポジションでプレーしようとする。その“加藤らしさ”を逆に利用したのだ。
 
 一方で、あくまでも全員で掴んだゴールであるとも強調していた。
 
「過程がすべて良かった」
 
 大宮のプレッシングやカウンターに苦しみながらも耐え続け、訪れたFKのチャンス。ここしかないと畳み掛けて、李の素早いリスタート、柏木のプレス、武藤のポストプレーがハマり、鮮やかなショットが突き刺さった。
 
「いつもは俺がみんなに助けられてきた。だから、今日は俺が少しは助けることができたかな」
 
 一方で、次のような課題を挙げていた。
 
「あとはアシスト。『ここしかない』というパスを1試合に1本は出していきたい」
 
 今季これまでのアシスト数はリーグ6位タイの3(トップは神戸・ペドロ・ジュニオールの6)。柏木はゴールを奪う意欲を示す一方で、司令塔として周囲を生かす役割にも、やはりこだわりを持つ。
 
 また、ユース時代から柏木とプレーしてきた槙野も、柏木のシュートに驚愕していた。
 
「陽介のあんなシュート、見たことない。しかも右足。今季一番苦しめられた試合だったけれども、みんな慌てずプレーできていたことが、あの陽介のゴールにつながったと思う」
 
 苦しい試合をモノにする。柏木が、そして浦和が試合巧者ぶりを身に付けてきたことを証明する、咄嗟の判断から飛び出した鮮烈なドライブ弾だった。
 
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
 

古巣と初対戦した大宮のGK加藤。柏木にポジショニングの癖を突かれた。試合後、挨拶をした浦和サポーターからは拍手が送られた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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ユース時代から柏木を知る槙野。「今季一番苦しめられた試合だったけれども、みんな慌てなかったことで、あの陽介のゴールにもつながった」と振り返った。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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