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“6つのP”を重視する反町康治GMは指導者育成に注力。教え子の岡崎慎司にも期待「最終的にはここ清水でアウトプットしてほしい」

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2024年07月14日

『反町やめろ』と言われないように

昨季限りで現役を退いた岡崎も指導者の道に。反町GMとは北京五輪代表で共闘した。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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 もちろん秋葉監督には秋葉監督のやり方があるし、反町GMはそれを尊重している。ただ、「勝てる集団・選手を作っていく」という大前提は不動だ。それはトップチームのみならず、清水エスパルスというクラブ全体に言えること。

 だからこそ、反町GMは7月にアカデミー指導者を集めた研修を行ない、その重要性を再認識させるべきだと考えているのだ。

「選手を見極めていくうえで、重要な6つのPがあると個人的には思っているんです。パーソナリティ、ポテンシャル、プロポーション、フィジカルアビリティ、ポゼッション、ペネトレーションの6つです。これを指導者・スカウトはどう観察し高めていくべきかを改めて模索していく必要がある。次の研修会はそういう場にしたいですね」

 反町GMは同時に「サッカーどころ・清水」の競争力アップも目ざしていくという。
 
「自分が子どもの頃は紛れもなく日本一でしたけど、今は他県や他地域のレベルが上がり、相対的に競争力が下がってしまった。それは事実です。ただ、この地域にはノウハウを持ったベテラン指導者や関係者が数多くいる。そういう人々の力も借りながら、底上げを図っていけたら理想的です。

 幸いにして、自分が清水出身ということで今は温かく迎えてもらっていますし、期待も感じます。その分、責任も感じている。トップチームが勝てなくなったり、J1昇格を逃すようなことがあれば、『反町やめろ』と言われないとも限りません(苦笑)。そうならないようにしっかりと仕事をしないといけない。

 特に選手育成や指導者のレベルアップはすぐに花開くわけじゃない。難しさもありますけど、アクションを起こし、種を早くまかなければ何も始まらない。ここからが本当のスタートです」

 2010年代以降、J1とJ2を行き来するようになっているかつての名門を再建するのは容易ではないだろうが、何事にも手を抜かない反町GMのメンタリティやフィロソフィーは必ずプラスに働くはず。そんな希望を持ちつつ、今後の動向を見守りたいものである。

※このシリーズ了(全3回)

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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