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同年代のライバル・宮代、久保には負けられない――。プリンス関東で早くも3得点の三菱養和のルーキー・中村敬斗が見据える高み

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2016年05月07日

「イ・スンウの個人技は本当に凄い。ああいう個で打開できる選手にならないと」

当面はチームでスタメンを勝ち取ることが目標。さらなるステップアップへ、ハードワークは欠かせない要素だ。写真:安藤隆人

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「大聖は本当に上手い。自分に無いものを持っている選手。でも、自分にしかないものある。建英はすでにプレミアリーグで点を決めているし、負けたくない」
 
 中村は宮代とともに、5月7日からのU-16日本代表中国遠征メンバーに名を連ねた。
「僕は積極的に裏に抜けて行くし、大聖は落ちてボールを受けることが得意。連係面では問題ないので、お互いの良さを引き出したい」
 
 中国遠征での意気込みをこう語った中村の視野には、今年9月にインドで開催される、U-16アジア選手権(U-17ワールドカップ・アジア最終予選)も入っている。
 
「前回の大会は観ました。韓国のエースのイ・スンウ(バルセロナ)の個人技は本当に凄かった。ああいう個で打開できる選手にならないと、世界には行けないと思ったし、逆にああいう選手を止めないと勝てないことも分かった」
 
 前回大会、堂安律(G大阪)、冨安健洋(福岡)などを擁したU-16日本代表は、U-16アジア選手権準々決勝で、韓国のFWイ・スンウの個人技の前に2失点し、U-17ワールドカップの出場権を逃した。この敗戦を彼は映像で観て、自らを奮い立たせる要素にしている。
 
「森山(佳郎・U-16日本代表)監督は、常に『戦うこと』を求めて来る。それは僕にとってとても重要なことで、球際の激しさや、前への貪欲な姿勢が自分をより成長させると思っています。
 
 今は前線からのプレスは、もう自分がボールを奪い取るつもりで行っているし、ハードワークをしないとここでは戦っていけない。それは養和でもそうで、ハードワークできない選手はスタートから使われません。だからこそ、僕のなかで夏前にはスタメンで出ていたいという思いがあります。そうしないと代表でも活躍できないと思っているので」
 
 スタメン獲得を宣言した1年生ストライカー。それはエゴでも、ビッグマウスでもなく、シンプルに今よりも成長していくために、ライバルに負けないために、純粋に自分自身に課したタスク(課題)だ。
 
 ひとつのタスクを乗り越えた先にはさらなるタスクが待っている。自分自身の現状に照らし合わせ、常に新たなタスクは生まれてくる。その輪廻は、自らを高みへと導くサイクルとなるはずだ。中村敬斗は今、その流れに乗って着実に歩みを進めている段階だ。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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