18~20歳の選手たちが直面してきた「実戦経験の減少」という課題。
今年10月にU-19アジア選手権(U-20ワールドカップ・アジア最終予選)を控えるU-19日本代表は、4月上旬の大阪合宿に続き、24日から26日の3日間、静岡県で合宿を行なった。最終日にはジュビロ磐田とのトレーニングマッチ(45分×2本)を組み、結果は0−1で敗れた。
上旬に行なったG大阪との練習試合と、今回の磐田戦の2試合を見て、顕著に現われたのが、『個々のコンディションの差』だ。これはU-18、U-19、U-20世代の日本代表において、必ず直面する課題である。
主たる原因は、多くの選手が高校からプロに上がったことで、公式戦の出場時間が極端に減少する傾向にあるためだ。そのため、実戦で揉まれている選手とそうでない選手のコンディションの差が明確に出る。これは今に始まった問題ではなく、これまでどの時代でも直面してきた『恒常的な問題』である。
今回のU-19日本代表の常連メンバーのなかでも、トップで90分間戦えているのは、柏のDF中山雄太のみ(今季出場4試合のうち3試合に先発フル出場)。それ以外は、試合に出場できても出場時間が45分に満たない選手もおり、トップに絡んでいるとはいえ、90分間のゲームコンディションとなると、低下している選手が多い。
しかし今季のJリーグで、そうした状況に変化をもたらし得る新たな試みが始まった。それが、FC東京、G大阪、C大阪によるU-23チームのJ3参戦だ。これまでは18~20歳の多くの選手が「実戦経験の減少」という課題に直面してきたが、U-23チームの誕生により、上記3クラブの若手たちはトップでの出場は叶わなくても、J3リーグで所属クラブのフィロソフィーを持って戦う機会が生まれ、90分のゲームを戦うコンディションが向上しているというわけだ。
現に4月の2回の合宿においても、すでに効果は見え始めており、G大阪からはDF初瀬亮(静岡合宿はチーム事情により辞退)、野田裕喜、MF市丸瑞希、高木彰人、FW堂安律と、最多の5人が選ばれている。
とりわけ、磐田戦では市丸、堂安のコンディションの良さが際立っていた。市丸は正確なポジショニングとパスセンスでリズムを生み出し、堂安はキレのあるドリブルでアクセントを加えた。
「練習試合と違って、J3のようにピリピリとした公式戦を経験することで、より長谷川監督が求めるサッカーを理解して実際のプレーにも活かせるし、自分の感覚も掴むことができる」
市丸のコメントからは、現在のコンディションの良さや充実ぶりが伝わってきた。
上旬に行なったG大阪との練習試合と、今回の磐田戦の2試合を見て、顕著に現われたのが、『個々のコンディションの差』だ。これはU-18、U-19、U-20世代の日本代表において、必ず直面する課題である。
主たる原因は、多くの選手が高校からプロに上がったことで、公式戦の出場時間が極端に減少する傾向にあるためだ。そのため、実戦で揉まれている選手とそうでない選手のコンディションの差が明確に出る。これは今に始まった問題ではなく、これまでどの時代でも直面してきた『恒常的な問題』である。
今回のU-19日本代表の常連メンバーのなかでも、トップで90分間戦えているのは、柏のDF中山雄太のみ(今季出場4試合のうち3試合に先発フル出場)。それ以外は、試合に出場できても出場時間が45分に満たない選手もおり、トップに絡んでいるとはいえ、90分間のゲームコンディションとなると、低下している選手が多い。
しかし今季のJリーグで、そうした状況に変化をもたらし得る新たな試みが始まった。それが、FC東京、G大阪、C大阪によるU-23チームのJ3参戦だ。これまでは18~20歳の多くの選手が「実戦経験の減少」という課題に直面してきたが、U-23チームの誕生により、上記3クラブの若手たちはトップでの出場は叶わなくても、J3リーグで所属クラブのフィロソフィーを持って戦う機会が生まれ、90分のゲームを戦うコンディションが向上しているというわけだ。
現に4月の2回の合宿においても、すでに効果は見え始めており、G大阪からはDF初瀬亮(静岡合宿はチーム事情により辞退)、野田裕喜、MF市丸瑞希、高木彰人、FW堂安律と、最多の5人が選ばれている。
とりわけ、磐田戦では市丸、堂安のコンディションの良さが際立っていた。市丸は正確なポジショニングとパスセンスでリズムを生み出し、堂安はキレのあるドリブルでアクセントを加えた。
「練習試合と違って、J3のようにピリピリとした公式戦を経験することで、より長谷川監督が求めるサッカーを理解して実際のプレーにも活かせるし、自分の感覚も掴むことができる」
市丸のコメントからは、現在のコンディションの良さや充実ぶりが伝わってきた。