カズは60までプレーしたくて鈴鹿を選んだのではない
次の話題はJリーグだ。
リーグ首位の町田ゼルビアが筑波大学が天皇杯でPK戦の末に敗戦した。歴史ある天皇杯でリーグの台風の目になっている町田の姿が消え、同じタイミングで名古屋グランパスも地域リーグのJAPANサッカーカレッジ(JSC)に0-1で破れ、優勝を狙える力のある、しっかりした予算を持って戦っているクラブがいなくなるのは残念でもある。
しかしリーグ、カップ戦と過密日程の中に代表で選手を奪われ、勝ち進むのがなかなか簡単ではない「天皇杯」という大会は、歴史的にもジャイアントキリングが起こりやすくなっているのだ。
僕もかなり前の話だが、リーグ優勝した年に天皇杯2回戦で国士舘大学に町田と同様でPK戦により敗退した経験があった。
当時の読売クラブは、今で言えばJ1リーグのリーダーのようなクラブだった。そのクラブが大学生に負けたのだが、今のようにSNSが発達していたら、どんなことになっていたのだろうか。
しかし当時、個人を誹謗中傷することはあまりなかった。想い出作りに必死にファウル覚悟で怖いものなしで掛かって来る天皇杯の大学生ほど、怖く強いチームはない…笑。
町田の黒田監督はひとりで責任を被り、相手チームのプレーに対して少し強めのコメントをし、その結果として監督が批判されたように見えるが、それも彼の戦略だろう。
興味は黒田監督の発言に集まり、選手への責任の声は一切上がらなかった。そして、その後のJリーグではマリノスにしっかり勝利して現在、首位をキープ。
プロの監督として大学チームに対して批判めいたコメントをするのは大人気ないように思えるが、彼はチームのため、チームを勝たせるために、敢えて嫌われ者を買って出ているのであろう。
Jリーグは後半戦に入る。ここからが本当のプロフェッショナルとしての時期になる。良い距離で確認していきたい。
そして最後はカズが日本に戻り、アトレチコ鈴鹿クラブへの加入が決まった。25日にはサッカーの聖地、国立競技場で記者会見が行なわれた。
リーグ首位の町田ゼルビアが筑波大学が天皇杯でPK戦の末に敗戦した。歴史ある天皇杯でリーグの台風の目になっている町田の姿が消え、同じタイミングで名古屋グランパスも地域リーグのJAPANサッカーカレッジ(JSC)に0-1で破れ、優勝を狙える力のある、しっかりした予算を持って戦っているクラブがいなくなるのは残念でもある。
しかしリーグ、カップ戦と過密日程の中に代表で選手を奪われ、勝ち進むのがなかなか簡単ではない「天皇杯」という大会は、歴史的にもジャイアントキリングが起こりやすくなっているのだ。
僕もかなり前の話だが、リーグ優勝した年に天皇杯2回戦で国士舘大学に町田と同様でPK戦により敗退した経験があった。
当時の読売クラブは、今で言えばJ1リーグのリーダーのようなクラブだった。そのクラブが大学生に負けたのだが、今のようにSNSが発達していたら、どんなことになっていたのだろうか。
しかし当時、個人を誹謗中傷することはあまりなかった。想い出作りに必死にファウル覚悟で怖いものなしで掛かって来る天皇杯の大学生ほど、怖く強いチームはない…笑。
町田の黒田監督はひとりで責任を被り、相手チームのプレーに対して少し強めのコメントをし、その結果として監督が批判されたように見えるが、それも彼の戦略だろう。
興味は黒田監督の発言に集まり、選手への責任の声は一切上がらなかった。そして、その後のJリーグではマリノスにしっかり勝利して現在、首位をキープ。
プロの監督として大学チームに対して批判めいたコメントをするのは大人気ないように思えるが、彼はチームのため、チームを勝たせるために、敢えて嫌われ者を買って出ているのであろう。
Jリーグは後半戦に入る。ここからが本当のプロフェッショナルとしての時期になる。良い距離で確認していきたい。
そして最後はカズが日本に戻り、アトレチコ鈴鹿クラブへの加入が決まった。25日にはサッカーの聖地、国立競技場で記者会見が行なわれた。
やはり会見での立ち居振る舞いに華がある。そんな良い雰囲気の会見であった。さすがカズ。
ポルトガルで1年半、10試合出場。得点を奪うという目標は叶わなかったが、良い経験を積んで戻って来たのであろう。
「ベテランらしくないプレーをしたい」という会見でのコメントは、カズの選手としての成長であろう。そして得点にこだわるカズが亡き父のために奪いたかった得点。奪えなかった悔しさ、出場時間。それを鈴鹿という新天地で思う存分、果たしてほしい。
カズを勘違いしてはいけない。カズは60までプレーしたくて鈴鹿を選んだのではない。すぐプレーしたいからグラウンドでプレーしたいから、その確率の高いチーム、カテゴリー、状況、環境を選んだのだと思う。
そして、そのJFLというカテゴリーでもそれが難しく簡単ではないということを知っているから、また努力をするのであろう。
努力の数(かず)ほど、またカズが輝くチャンスと運とツキが訪れることを祈りたい。
6月もたくさん色んなことが起きた。そして7月もまたサッカーは続く。
EUROとコパ・アメリカの結果が出る。どこが優勝するのであろうか? 目が離せない。楽しみな月になりそうだ。
2024年6月30日
三浦泰年
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カズを勘違いしてはいけない。カズは60までプレーしたくて鈴鹿を選んだのではない。すぐプレーしたいからグラウンドでプレーしたいから、その確率の高いチーム、カテゴリー、状況、環境を選んだのだと思う。
そして、そのJFLというカテゴリーでもそれが難しく簡単ではないということを知っているから、また努力をするのであろう。
努力の数(かず)ほど、またカズが輝くチャンスと運とツキが訪れることを祈りたい。
6月もたくさん色んなことが起きた。そして7月もまたサッカーは続く。
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2024年6月30日
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