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【MLS】工藤壮人がアメリカ挑戦で直面する"壁"。ピルロやビジャを擁するNYC FCでも苦戦するMLSのレベルとは?

カテゴリ:海外日本人

杉浦大介

2016年05月04日

「ビジャとピルロがいるチームでも…」。どこが優勝してもおかしくないMLSのレベルの高さを痛感。

ピルロ(写真)やビジャ、ランパードが所属するNYC FCもプレーオフ進出を逃すほど、MLSのレベルは高く、各チームの力が拮抗している。(C)Getty Images

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「ビジャとピルロがいるチームでも常に勝てるわけではない。どこのチームが優勝するかも予想できないリーグ。Jリーグだと浦和とか頭ひとつくらい抜けているのかなと思いますけど、こっちでは力の差が拮抗しているから毎試合が接戦になる。そういったところに非常にレベルの高さを感じますね」
 
 そんな工藤の言葉通り、群雄割拠のMLSで成功するには、確かなスキルだけではなく、様々な意味でしっかりとした準備期間が必要になる。環境、独特のルールへの適応、チームメートたちとのケミストリー……。現在の工藤に足りないのも、おそらくはこうした部分なのだろう。
 
 初スタメンとなった3月26日のヒューストン・ダイナモ戦では、工藤は得点につながるPKを勝ち取った。ところがこのプレーがシミュレーションと判断され、後に1試合の出場停止処分を課されている。この件は工藤本人は今でも納得いかないようで、「欺くようなプレーをしたことは一度もない。そういう選手と思われるのも悲しい」と顔をしかめる。
 
 しかし、新大陸で成功するには、こんな予想外の試練も良い方向に生かしていかなければならない。思い通りにならない日々も、貴重な経験になり得る。そして、フィールド内外でも学んだことを徐々にでも結果につなげていく必要がある。
 
「MLSのCBはみんな190センチあったりとか、フィジカルを前面に出した選手が多いなかで、身体の当て方、ボールをもらう際の(マークの)外し方など、自分自身のやり方が良い感じで掴めてきている。それをどうゴールに直結させるか。周りを生かしながらも、自分がどう生きていくか。そこを突き詰めていけば、自ずと結果は出てくるんじゃないかと思っています」
 
 本人の言葉が示唆する通り、今はまだ新天地に適応する術を模索している段階に違いない。バンクーバーも最適のラインナップを探っている段階で、焦らずとも力を見せるチャンスは再びやってくる。決め手不足のチームが勝ち上がるために、もともと構想に入っていた工藤の得点力は必要になるはずだ。
 
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