【NIKE MOST WANTED】果敢なドリブルを見せた波田野海が英国本拠『ナイキアカデミー』行きの権利を獲得! 一方で持ち味を出せなかった高梨起生は…
カテゴリ:海外日本人
2016年05月02日
海外挑戦を目指していた波田野にとっては千載一遇のチャンスだ。
ディナーの後に発表された合格者は計12名。ヨーロッパのプロフットボールと同じサイクルで戦っているナイキアカデミーは、ちょうど今シーズンが終わる時期。オフにはプロクラブに引き抜かれたり、退団したりする選手がいるため、ちょうど来シーズンに向けた新チームの準備に取り掛かっている。そのため、2010年にスタートした同セレクションで、最多12名の合格者が出ることとなった。4番目に名前をコールした波田野を、ナイキアカデミーのジョン・グッドマン監督はこう評した。
「とてもテクニックがあって、ボールを持った時のプレーが素晴らしかった。クイックネスとパワーを兼ね備えている。ちょうどナイキアカデミーはいま攻撃力のあるミッドフィルダーを欲しがっていて、そのニーズにも合致した。もちろん守備力やコミュニケーション(語学力)など改善点はあるが、誰にでも強みと弱みはある。ナイキアカデミーで強みを伸ばし、弱みを改善してあげたい」
合格発表時には「セレモニーの時に合格者が12人って聞いた瞬間に、チャンスがあるかもしれないと思った。ただ、あまりに早く名前が呼ばれたので、最初は聞き間違いかと思いました」と語った本人は、この日のゲームをこう振り返った。
「ナイキアカデミー戦では、攻撃面でまずまずのプレーができたと思っていました。サイドバックだった2試合目は、前で取りにいく意識を持ちました。3試合目は当落線上だと思っていたのでゴールを狙ったんですが、決めることができなかった。それでも選んでもらえて、本当に嬉しいです。ナイキアカデミーはプロフットボーラーという自分の夢に近づくうえで最高の環境なので、フィジカルなどの弱点を改善しながら、ドリブルとか自分の長所をさらに伸ばしたいです」
グッドマン監督が「実は3日目までは、波田野よりも評価が高かった。ただ、今日のゲームではパスやドリブルなど持ち味がほとんど出ていなかった」と評した高梨は、このセレクションをこう振り返る。
「このセレクションに人生を懸けている選手が多かったですが、それと比べると自分にはナイキアカデミーに絶対に行きたいという強い想いが足りなかったのかもしれません。キープ力やパスでは負けていなかったと思いますが、今日の出来が悪かったのは自分でも分かっていました。悔しいです。大学に戻って、球際など自分の弱点を改善して、プロフットボーラーを目指したいです」
波田野は一旦帰国後、5月14日までにイングランドに渡ってメディカルチェックを受け、6月からナイキアカデミーに入寮する予定だ。
聖和学園高校には華麗なタッチのドリブルからメディアやSNSで「聖和のネイマール」と呼ばれたものの、Jリーグのクラブからは声が掛からず、今春の高校卒業後は大学にも進まず海外挑戦の準備を進めていた波田野。世界トップクラスの施設、コーチ陣、スタッフなどの下でエリート・トレーニングを受けながら、プロクラブとも頻繁に対戦する抜群の環境を誇り、過去に58人のプロフットボーラーを輩出しているナイキアカデミーは、まさに千載一遇のビッグチャンスだ。今後に大いに期待したい。
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
【PHOTOギャラリー】『NIKE MOST WANTED グローバルファイナル』
『NIKE MOST WANTED グローバルファイナル』初日レポ―ト
『NIKE MOST WANTED グローバルファイナル』2日目レポート
『NIKE MOST WANTED グローバルファイナル』3日目レポート
「とてもテクニックがあって、ボールを持った時のプレーが素晴らしかった。クイックネスとパワーを兼ね備えている。ちょうどナイキアカデミーはいま攻撃力のあるミッドフィルダーを欲しがっていて、そのニーズにも合致した。もちろん守備力やコミュニケーション(語学力)など改善点はあるが、誰にでも強みと弱みはある。ナイキアカデミーで強みを伸ばし、弱みを改善してあげたい」
合格発表時には「セレモニーの時に合格者が12人って聞いた瞬間に、チャンスがあるかもしれないと思った。ただ、あまりに早く名前が呼ばれたので、最初は聞き間違いかと思いました」と語った本人は、この日のゲームをこう振り返った。
「ナイキアカデミー戦では、攻撃面でまずまずのプレーができたと思っていました。サイドバックだった2試合目は、前で取りにいく意識を持ちました。3試合目は当落線上だと思っていたのでゴールを狙ったんですが、決めることができなかった。それでも選んでもらえて、本当に嬉しいです。ナイキアカデミーはプロフットボーラーという自分の夢に近づくうえで最高の環境なので、フィジカルなどの弱点を改善しながら、ドリブルとか自分の長所をさらに伸ばしたいです」
グッドマン監督が「実は3日目までは、波田野よりも評価が高かった。ただ、今日のゲームではパスやドリブルなど持ち味がほとんど出ていなかった」と評した高梨は、このセレクションをこう振り返る。
「このセレクションに人生を懸けている選手が多かったですが、それと比べると自分にはナイキアカデミーに絶対に行きたいという強い想いが足りなかったのかもしれません。キープ力やパスでは負けていなかったと思いますが、今日の出来が悪かったのは自分でも分かっていました。悔しいです。大学に戻って、球際など自分の弱点を改善して、プロフットボーラーを目指したいです」
波田野は一旦帰国後、5月14日までにイングランドに渡ってメディカルチェックを受け、6月からナイキアカデミーに入寮する予定だ。
聖和学園高校には華麗なタッチのドリブルからメディアやSNSで「聖和のネイマール」と呼ばれたものの、Jリーグのクラブからは声が掛からず、今春の高校卒業後は大学にも進まず海外挑戦の準備を進めていた波田野。世界トップクラスの施設、コーチ陣、スタッフなどの下でエリート・トレーニングを受けながら、プロクラブとも頻繁に対戦する抜群の環境を誇り、過去に58人のプロフットボーラーを輩出しているナイキアカデミーは、まさに千載一遇のビッグチャンスだ。今後に大いに期待したい。
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
【PHOTOギャラリー】『NIKE MOST WANTED グローバルファイナル』
『NIKE MOST WANTED グローバルファイナル』初日レポ―ト
『NIKE MOST WANTED グローバルファイナル』2日目レポート
『NIKE MOST WANTED グローバルファイナル』3日目レポート