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森保ジャパンの3バック挑戦。最終予選の強敵相手には通用するのか? 守備面ではデメリットも

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2024年06月12日

やはりベースは4バックか

途中出場の相馬は左サイドで果敢に仕掛けた。(C)SOCCER DIGEST

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 今回の2試合、3バック挑戦はポジティブ。だが、「最終予選の強敵を相手に通用するのか?」という疑念を抱く人も多いようだ。その点で言えば、シリア戦の[3-2-5]、ダブルボランチプラス逆足ウイングハーフのほうが、より安定性が高かった。

 三笘薫と伊東純也、2人の超主力を欠く日本にとっては生産的な挑戦とも言えるし、また、今年1月にロングボールとハイプレスに悩まされて敗れたアジアカップのイラク戦、イラン戦を打開する改善案とも言える。今後の有効な選択肢になった。

 ひとつ懸念されるデメリットは、守備面だ。シリア戦も久保がスライドして相手CBへプレスをかける様子は見られたが、それでもやはり、5バック化する傾向は強い。前半はシリアがボールを支配する時間も幾分あったし、最終予選の相手に対しては尚更だ。
 
 そもそも、アジアカップで研究されたとはいえ、日本が誇る最大の長所はミドルプレスとカウンターである。3バックはボール保持の局面でメリットが大きい反面、ミドルプレスがかかりづらい点は気になった。さらに可変を模索してもいいが、もう時間はない。それを踏まえると、やはりベースは4バックか。

 後半は4バックに変更した後、攻撃の幅が狭くなり、渋滞して前半のようなダイナミズムが失われたが、それは4バック云々というより、個性の問題が大きい。南野と堂安が両サイドハーフだったため、大外で幅を取る選手が定まらず、渋滞した。この点は62分に相馬勇紀が左サイドハーフ、ボランチに鎌田が入ってから改善されている。

 諸々踏まえると、3か4かと言うより、『最適のシステム』は対戦相手の質と形、自分たちのコンディションの良い選手の個性によって変わる。それをチョイス可能にするのが、今回の3バック挑戦であり、選手たちの手応えを含め、後々に効いてくるのではないか。

取材・文●清水英斗(サッカーライター)

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