• トップ
  • ニュース一覧
  • 【リーガ現地コラム】2試合連続4ゴールの快挙。絶好調スアレスの存在はバルサの逃げ切りに不可欠だ

【リーガ現地コラム】2試合連続4ゴールの快挙。絶好調スアレスの存在はバルサの逃げ切りに不可欠だ

カテゴリ:連載・コラム

豊福晋

2016年04月28日

いまやスアレスはゴールを狙うだけの存在ではない。

全体的にらしさが見られず、アトレティコとのCL準々決勝・第2レグを0-2で落としたバルサは2戦合計2-3で敗退。試合後には、せめてスアレスだけでも調子が良ければ、といった声も。(C)Getty Images

画像を見る

 ストライカーである以上、得点王の個人タイトルが欲しくないわけがない。しかしスポルティング・ヒホン戦では、調子を落として批判されているネイマールにPKを譲るなど、大人の対応を見せた。自身の大量得点よりも、優先すべきことがあったのだ。

「ネイマールに自信をつけさせたかった。みんながチームのためにプレーできているって気持ちを持つことができれば、全員にとってプラスになるからね」

 いまやスアレスは、単にゴールを狙うだけの存在ではない。見逃されがちだが、彼はリーガのアシストランクでも、リオネル・メッシ(12)、コケ、トニ・クロース、C・ロナウド(いずれも11)らを抑えて1位につけている(14)。

 また、スアレスはメッシ、ネイマールと組むトリデンテの中で最も運動量が多い。走行距離、スプリント回数でふたりを上回り、攻撃から守備への切り替え時には、最初に相手CBにプレスをかけるというタスクを担う。L・エンリケ率いるバルサのメカニズムにおいて、メッシ、セルヒオ・ブスケツと並び、もはや欠かせない存在となっている。

 だからこそ、ファンは思うのだ。

 いまのスアレスがいれば、と。

【著者プロフィール】
豊福晋/1979年、福岡県生まれ。2001年のミラノ留学を経て、フリーで取材・執筆活動を開始。イタリア、スコットランドと拠点を移し、09年夏からはスペインのバルセロナに在住。リーガ・エスパニョーラを中心に、4か国語を操る語学力を活かして欧州フットボールシーンを幅広く、ディープに掘り下げている。独自の視点から紡ぐ、軽妙でいて深みのある筆致に定評がある。
【関連記事】
【アトレティコ・マドリー 1-0 バイエルン|採点&寸評】“らしさ”全開のA・マドリー! MOMは美技と献身的守備のサウール
【マンチェスター・シティ 0-0 レアル・マドリー|採点&寸評】「堅守&拙攻」でスコアレスに……殊勲者は好守連発のハート
ミラン番記者の現地発・本田圭佑「混乱の極みにあるミランで唯一褒められる本田」
【レスター】史上稀に見る「奇跡の戴冠」へ――。大躍進の一年を振り返る
【岡崎慎司|独占インタビュー】プレミア優勝決定!! レスター躍進の要因は?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ