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【プレミア現地コラム】追撃態勢に入ったトッテナム。デンベレが「キツネ狩り」の動力源だ

カテゴリ:連載・コラム

山中忍

2016年04月20日

ストーク戦の評価はケインと並ぶチーム最高の9点。

4-0で大勝したストーク戦。このケインの先制弾をお膳立てしたのがデンベレだ。中央から持ち上がり、2人のDFを引きつけて絶妙なパスを送り込んだ。 (C)Getty Images

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 ユルゲン・クロップ新体制が発足した直後のリバプールと戦った9節のゲーム(0-0)では、圧倒的な走力でプレッシャーをかけてくる敵にも動揺せず、チームのMF陣で最高のパフォーマンスを披露。同じくスコアレスドローに終わった14節のチェルシー戦では、両軍を通じてのベストMFだった。
 
 ストーク戦では、ボージャンとの距離を即座に詰める好守を見せた4分のプレーを皮切りに、2ボランチの1枚として仕事を完遂。機を見て攻め上がれば、相棒のエリック・ダイアーにはない攻撃センスが光った。
 
 ケインがカーブをかけて放り込んだ9分の先制点は、中央から持ち上がったデンベレが、2人のDFの注意を引きつけて左サイドに送ったパスから生まれたものだ。
 
 34節終了時点でタックルとドリブルの平均成功回数が、どちらもリーグ4位。その数字が示すように、「攻守両用テクニシャン」の姿がブリタニア・スタジアム(ストークの本拠地)のピッチ上にあった。
 
 昨シーズンは途中出場の際にのみ届けられた「ムーサ!! ムーサ!!」というファンの連呼が、今シーズンは90分を通して続いている。
 
「トロフィー狩り」を狙うトッテナムのいまや主軸。『ミラー』紙によるストーク戦の評価は、ケインと並ぶチーム最高の9点(10点満点)だった。
 
 首位との差はこれで5ポイント。「レスターよ、襲いかかってやるぜ!!」とファンの声にも力が漲る。
 
「キツネ狩り」を狙うチームの旗頭はケインとアリだ。だが、追撃の動力源はデンベレである。
 
文:山中忍
 
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
 
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