• トップ
  • ニュース一覧
  • 「すごく財産になった」EL、UCLを経験したセルべッテ常本佳吾が語る“欧州カップ戦の影響力” 「ステップアップは常に意識している」【現地発コラム】

「すごく財産になった」EL、UCLを経験したセルべッテ常本佳吾が語る“欧州カップ戦の影響力” 「ステップアップは常に意識している」【現地発コラム】

カテゴリ:海外日本人

中野吉之伴

2024年04月28日

「長所のところは絶対に負けないように」

 常本が興味深いことを話してくれた。

「正直、セルベッテ(の調子)がちょっと悪くなったのも欧州カップ戦が終わった、負けてからなんです。自分たちが夢見てたじゃないけど、ヨーロッパで勝ち星をつけられて自信になった部分も大きかったので、それがちょっとなくなったことも影響してるのかなっていうのは個人的に感じます」

 ELグループリーグでスラビア・プラハ、ローマに次ぐ3位で終えたセルベッテは、UCLの決勝トーナメント・プレーオフを勝ち抜いてラウンド16に回ったが、そこでチェコのプルゼニにPK戦の末に敗退。常本が言うように、セルベッテはそれ以来、5試合連続で勝ち星なしとなった(1分け後4連敗)。

 もちろんUCL敗退だけが理由ではないが、いずれにしても異なるコンペティションを過密日程の中で戦い抜いていくというのは、やはりどのクラブにとっても簡単なことではない。とはいえ気持ちを切らしてしまったり、うまくメンタルコントロールができないままだと、臨まれるクオリティをピッチにもたらすことはできない。そのままリーグでの順位を上げることができず、翌シーズンのヨーロッパコンペティション参加の資格を失うことにもなってしまう。
 
 常本もそのために自分にできることを求め続けている。

「やっぱりステップアップってところは常に意識してますし、そのためにも、自分ができるアシストと1対1の自分の長所のところは絶対に負けないように伸ばしつつ、それが結果としてチームの優勝だったり、カップ戦優勝だったりってところに繋がれば、さらに選手としても評価されます。そこはこれから目ざしていきたいです」

 欧州ではどこもリーグ終盤に向けて緊張感が高まる時期だ。順調なクラブ、荒波にいるクラブ。どこも様々な状況と戦っている。シーズン最後にどんなドラマが生まれるのか。うまくいかないときには《気持ちを切り替えろ》とよくいわれるが、新しい具体的な目標にチーム全体の気持ちが向くように整理できるかがカギになるのだろう。

 セルベッテは33節のグラスホッパー戦を1-0で勝利し、連敗を4で止めることができた。ここからは上位チーム同士で対戦するプレーオフ期間に入る。ここから再び上昇気流に乗っていきたい。

取材・文●中野吉之伴

【動画】スイスで奮闘中! 常本佳吾の絶妙アシスト!
【関連記事】
「日程変更はクソ」「CLでは笛は鳴らない」“マドリー贔屓”に苦言! 物議を醸す久保建英の発言に古巣のぺレス会長が反応と現地報道「彼は負けたから...」
「今日、僕が話したら炎上する」指揮官と“口論”のサラーは怒りが収まらず? クロップ監督は「すでに話しをした。終わったこと」と強調も...
「メンタルがおかしい」内田篤人が驚嘆したJリーガーは?「いると安心する。貴重な存在」
「めっちゃいい、キレッキレ」“稀代のテクニシャン”松井大輔が驚嘆した21歳のアタッカーは? 「ディフェンスは絶対に取れない」
「2人の目線が恐かった」松井大輔、若き日の日本代表で“パスをくれなかった”2選手を告白「おまえ外すからやらないって...」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ