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荒木、田中が猛アピール。パリ五輪を目ざす大岩ジャパン、中盤のサバイバルが激化。最終予選で誰が選ばれるか?【U-23代表】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年03月26日

川﨑or田中、植中or荒木

鮮烈フィニッシュで貴重な追加点。田中はゴールという目に見える結果でアピールに成功した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 過去の最終予選で中盤が4~5枚だったことを踏まえると、残された枠は1~2人。ボランチ要員の方は、A代表招集経験のある川﨑颯太(京都)と、ウクライナ戦でゴールした田中の一騎打ちになりそうだ。

 ここまでの大岩ジャパンの強化を活かすなら、昨年9月の1次予選参戦の川﨑が圧倒的に有利。ただ、彼はマリ戦で失点につながるパスミスがあり、相手のフィジカル能力の高さに適応しきれないところも目についた。

 その点、コルトレイクで1シーズン、プレーした田中は多種多様な相手への対応力がある。守備の球際や寄せも激しく、今回のようにここ一番で得点もできる。

 本人は「自分はそういう立ち位置(ウクライナ戦で途中出場)だと分かっていたし、インサイドハーフとしては攻撃のビルドアップや、理仁君やチマみたいなボール扱いができていないのが課題」と厳しい自己評価を下していたが、2人のどちらを大岩監督が選ぶのか。現状では川﨑がチョイスされる可能性が高そうだ。

 もう1つの攻撃的MF要員の方は、マリ戦で先発した植中朝日(横浜)と、ウクライナ戦で異彩を放った荒木の競争だろう。

 植中はFWを本職とする選手らしく、前線の幅広い役割を柔軟にこなせる。細谷真大(柏)や藤尾翔太(町田)の代役としても起用できる。最終予選のような大会では、そういったマルチプレーヤーは存在価値が高い。所属クラブでアジア・チャンピオンズリーグに参戦中で、アジアの厳しさを体感している点もアドバンテージがある。
 
 逆に荒木はトップ下やセカンドトップのスペシャリスト的な選手。ウクライナ戦でもインサイドハーフに入りながら、事実上の2トップとしてプレーする時間帯が長かった。その分、フィニッシュへの迫力を出せる回数は多くなる。

 この試合でもシュート5本を放っており、「自分にやれることはやった」と本人もある程度、納得できた様子。そこで本当にゴールを奪えていたら、大岩監督も自信を持って選べただろうが、結果を残せなかったことが今後の選考にどう影響するのか。気になるところだ。

 ただ、鈴木唯人(ブレンビー)の参戦が難しそうで、荒木を入れておいた方が得点確率は上がりそう。荒木が滑り込みを確実にしたいなら、今週末の多摩川クラシコで得点を決めるべき。

 メンバー発表が4月初旬と見られるなか、彼らには残されたクラブでの試合で、最後のアピールを見せてほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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