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象徴的だった開始5分のショートカウンター。マリ戦から一転、大岩ジャパンはウクライナ戦で積極的な姿勢を打ち出し勝利を掴んだ【U-23代表】

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2024年03月26日

高い位置で奪い、効果的な攻撃に

攻守両面でアグレッシブに戦えたウクライナ戦。藤田は「前半から積極的に前から行けていた」と振り返る。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[国際親善試合]U-23日本 2-0 U-23ウクライナ/3月25日/北九州スタジアム

 大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、ウクライナに2-0で勝利を飾った。マリに1-3で敗れてから中2日、右サイドの山田楓喜(東京V)だけが2試合続けてスタメン。残りは入れ替わり、キャプテンマークは山本理仁(シント=トロイデン)に代わって、MF藤田譲瑠チマに託された。

 その藤田が「前半から自分たちは積極的に、攻撃の部分でも守備の部分でも前から行けていた」と振り返るように、ウクライナのGKを使ったビルドアップに対して、コンパクトにプレッシャーをかけて、高い位置でボールを奪うことで、効果的な攻撃にも繋げることができた。

 前半は多くのチャンスを作りながらも0-0で終わってしまったが、良い流れを呼び込む象徴的なシーンが開始5分にあった。

 ウクライナのGKフェシュンがボールを持ったところに、FW染野唯月(東京V)が右センターバックに対するパスコースを切って、左脇からプレッシャーをかけに行く。キックの瞬間に足を出すと、ディフレクションのボールを藤田が相手より先に拾う。

 GKからすると、染野に右センターバックへの選択肢を消されただけでなく、山田に左センターバック、荒木遼太郎(FC東京)にボランチのゼリズコへの選択肢を消された状況で、前に蹴るしかノーリスクな選択がない。しかし、そこが罠であり、染野にカットを狙われていたわけだ。
 
 結果的にボールは前に飛んだが、藤田が予測してMFシヘイエフより早くボールの到達点に。見事だったのは、ボール奪取がそのまま素早いショートカウンターに繋がったことだ。

 藤田はワンタッチで荒木にパスをつけると、荒木はチェックに来たゼリズコを外して右足シュートに持ち込んだ。シュート自体はやや上に浮いて外れてしまったが、チームに流れを呼び込むプレーになったことは間違いないだろう。

 よく見ると、右外から山田がフリーで動き出しており、荒木がシュートモーションからパスに切り替えていれば、よりゴールチャンスは広がったかもしれない。それでも、マリ戦では前半からシュートが少ないことを藤田が指摘しており、そうしたことは試合前に話し合われていたようだ。

 藤田も「最後、パスを出せば他の人がうまく打てるのになというシーンが前半にありましたけど、シュートを打ってこそリズムが生まれることもあると思うので。そこに関しては良かった」と振り返る。

 そして前半のチャンスになかなか決めきれなかった荒木に関しても「決めたら嬉しいですけど、ああいうところから自分たちに流れが向いたかなとも思う」と語る。

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