【ポルトガル代表】C・ロナウドを「9番」に置く4-4-2が的中。EUROでも採用か?

カテゴリ:ワールド

ヌーノ・ルス

2016年04月01日

EUROにおける最終形がおぼろげながら見えてきた。

ベルギー戦のC・ロナウドは、左サイドからのクロスを頭で合わせてゴール。さすがの決定力を見せた。(C)Getty Images

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 よって3日後のベルギー戦も、F・サントス監督は4−4−2を選択。GKはルイ・パトリシオ、最終ラインは右からセドリク・ソアレス、ジョゼ・フォンテ(明らかにB・アウベスよりベターだ)、ぺぺ、ラファエウ・ゲレイロ、中盤は右からマリオ、アドリエン、ダニーロ・ペレイラ、アンドレ・ゴメス、そして前線は再びC・ロナウドとナニの構成だった。
 
 この試合でも、ブルガリア戦に続いて4-4-2からは相応の手応えが得られた。多くのタレントがひしめく中盤が機能すれば、C・ロナウドとナニの2トップが連携でも独力でも輝き、それぞれ1ゴールずつを挙げて、強豪ベルギーを2-0で下したのだ。
 
 60分にC・ロナウドとナニをベンチに下げて以降のポルトガルは、4-3-3に移行してしっかり逃げ切った。ベンフィカでセンセーショナルな活躍を見せて初招集された18歳の逸材レナト・サンチェスが、好プレーを見せたのも大きな収穫だった。
 
 試合後、指揮官はやはり満足げだった。
 
「結果と内容に満足している。相手に応じて、いくつもの形に対応できることがわかった」
 
 テストは有意義だった。エースのC・ロナウドを「9番」に置く4−4−2――。EURO本大会におけるポルトガルの最終形が、おぼろげながらも見えてきた。
 
文:ヌーノ・ルス
翻訳:豊福晋
 
【著者プロフィール】
NUNO LUZ(ヌーノ・ルス)/ポルトガルの放送局『SIC』の記者で、スペイン『マルカ』紙でポルトガル通信員も務める。国内リーグに加え、ポルトガル代表もカバー。1996年以降のEUROとワールドカップはすべて現地で取材している。クリスチアーノ・ロナウドやジョゼ・モウリーニョ、両者の代理人を務めるジョルジュ・メンデスと親交が深い。
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