ある意味、シリア戦は日本にとって良いレッスンに。
2次予選を8戦無敗(7勝1分)。しかも27得点・無失点で首位通過と確かに“見栄えは良い”。ただ、日本代表は強かったのかという疑問は付きまとう。忘れてはならないのは、本田のコメントにもあった「昨年のイラン戦」だ。
前半はイランのパワーとスピードに屈し、先制点も許している。後半はやや持ち直したものの、日本以上にイランの強さと狡猾さが際立った試合だった。9月からスタートする最終予選では、そういう相手と戦うことになる。
昨年10月のイラン戦から成長した部分もあるだろうが、正直、3月シリーズの2試合で日本代表の強さは測れない。いずれにしても、最終予選では日本らしさ(ハリルホジッチ監督の言葉を借りれば「グラウンダーのパスでスピーディに崩す」)にこだわり過ぎず、“対戦国の長所を消す”戦い方も間違いなく必要になる。
自分たちのやり方を押し通すだけでは、試合を支配できない。それを気付かせてくれたという意味で、シリア戦は日本にとって良いレッスンになったはずだ。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト3月24日発売号』では、「2016シーズン J1&J2リーグ全40クラブの戦術ガイド」をお届けします。また齋藤学選手、シモビッチ選手、大黒将志選手、原口元気選手の独占インタビューも掲載。ボリューム満点の内容でお届けします。
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自分たちのやり方を押し通すだけでは、試合を支配できない。それを気付かせてくれたという意味で、シリア戦は日本にとって良いレッスンになったはずだ。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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