高い適応力を示し、戦術の幅を広げる存在。

攻撃面だけでなく、精力的な守備でもチームに貢献。鹿島の石井監督も「守備では前線から制限をつけているからこそ、後ろでボールを奪うことができている。その起点になっている」と語る。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
効果的なオフ・ザ・ボールの動きは、岡崎の先制点のシーンでも見られた。清武から岡崎へのラストパスが入る直前、金崎のフリーランがゴール前を固めるアフガニスタンの守備陣をかく乱する。岡崎へのマークが一瞬、疎かになり、あのファインゴールにつながった。
まさに石井監督の言うところの“動き出しの良さ”である。巧みに裏を突いてパスを引き出し、足もとに収めてからの力強い突破はもちろん、ボールのないところでの献身的なサポートも、金崎の特長である。
現体制下では2試合に出場(昨年11月のシンガポール戦と先日のアフガニスタン戦)して2得点と、ピッチに立てば必ず結果を出している。指揮官からすれば、これほど信頼できる選手はいない。先述したとおり、アフガニスタン戦では2トップで出場し、シンガポール戦ではCFで起用されるなど、高い適応力を示し、戦術の幅を広げる存在でもある。
2次予選のグループ1位を賭けた大一番、シリア戦でも出場のチャンスはあるはず。前日練習を終えてミックスゾーンに現われた金崎は、すでに戦闘モードに入っているのだろう、「頑張ります」と言葉少な目に足早に去っていった。
ドイツやポルトガルへの欧州移籍を経て、逞しく成長した寡黙なストライカーは、ピッチではそのアグレッシブなプレーで持って雄弁に語ってくれるはずだ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
まさに石井監督の言うところの“動き出しの良さ”である。巧みに裏を突いてパスを引き出し、足もとに収めてからの力強い突破はもちろん、ボールのないところでの献身的なサポートも、金崎の特長である。
現体制下では2試合に出場(昨年11月のシンガポール戦と先日のアフガニスタン戦)して2得点と、ピッチに立てば必ず結果を出している。指揮官からすれば、これほど信頼できる選手はいない。先述したとおり、アフガニスタン戦では2トップで出場し、シンガポール戦ではCFで起用されるなど、高い適応力を示し、戦術の幅を広げる存在でもある。
2次予選のグループ1位を賭けた大一番、シリア戦でも出場のチャンスはあるはず。前日練習を終えてミックスゾーンに現われた金崎は、すでに戦闘モードに入っているのだろう、「頑張ります」と言葉少な目に足早に去っていった。
ドイツやポルトガルへの欧州移籍を経て、逞しく成長した寡黙なストライカーは、ピッチではそのアグレッシブなプレーで持って雄弁に語ってくれるはずだ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)