【藤田俊哉の目】レスターでの勢いを感じる岡崎。敵のプレッシャーも楽しめているようだ

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2016年03月25日

ハーフナーのシュート技術は、オランダ国内でもトップレベル。

途中出場したハーフナーは、ヘディングでの落としで金崎のゴールをお膳立て。代表復帰戦で結果を出してみせた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 そして、もうひとつの収穫はハーフナー・マイクの復帰だ。
 
 個人的にはオランダでハーフナーの試合を見る機会が多かったから、彼の調子の良さは感じていた。ヘディングでも足もとでも前線の起点となれる。決して高さだけのストライカーではない。良質なクロスさえ入れば、確実にミートするシュート技術は、いまやオランダ国内でもトップレベルの域にある。
 
 所属するデン・ハーグというクラブは、アヤックスやフェイエノールト、PSVといった国内のビッグクラブと比べたら、ゴールチャンスは決して多くない。そんななかで2試合に1ゴールのペースで得点を量産していて現在13ゴール。岡崎がマインツでマークした欧州リーグでの日本人シーズン最多ゴールの記録を塗り替えるのも時間の問題だろう。
 
 A代表復帰戦となったアフガニスタン戦では73分からピッチに立った。味方のクロスの質があまり良くなかったこともあり、ゴールこそ奪えなかったけど、そのなかでも少ないチャンスに絡み1アシストをマークしたあたりは、ストライカーとしての意地を見せたと言える。
 
 日本代表にとっても、攻撃の選択肢が多ければ多いほど、今後の戦いを優位に進められるわけだから、ひとつのオプションとしてハーフナーは、代表チームでもこれから存在感を高めていくだろう。
 
 こうして見ると、選手は所属クラブでのパフォーマンスが、そのまま代表チームにも反映している印象を受けるよね。トップ下の役割を果たした清武も1得点・2アシストと活躍したし、原口や金崎のスピード感溢れるプレーも指揮官に好印象を与えたはずだ。いま挙げた選手たちはリーグでもやはり好調を維持している。
 
 そして現在、日本代表の攻撃をリードしているのは誰が見ても岡崎だ。プレミアリーグで見せている勢いそのままに、代表チームでもそのパフォーマンスは、飛び抜けていた。
 
 いずれにしてもアフガニスタン戦は、攻撃陣の面々が、日本代表の序列を崩すのに十分なインパクトを残したんじゃないかな。シリア戦では、香川の奮起を含め、本田、宇佐美の攻撃の主軸を担う3人のパフォーマンスに注目したいね。
 
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