2016サニックス杯で輝きを放った「東京五輪世代」注目の選手たち

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2016年03月24日

今冬の選手権を沸かせた選手たちがさらに成長した姿を見せていた。

選手権準優勝の國學院久我山の名倉は主将としてチームを力強く牽引。大会ベスト11にも選ばれるなど、随所に輝きを放った。写真:安藤隆人

画像を見る

 選手権準優勝の國學院久我山は、キャプテンに就任したMF名倉巧がさすがの存在感を見せた。常に次のプレーを意識したトラップと、軽やかな身のこなしで、チャンスを次々と演出。ホットラインを築く、FW澁谷雅也が今大会は不在だった分、彼が攻撃を牽引していた。
 
 ベスト4でU-17日本代表に0−3で敗れ、2年連続の決勝進出を果たせなかった青森山田は、選手権で注目を浴びたMF高橋壱晟、住永翔、FW鳴海彰人らが、柱としてチームを牽引した。新戦力としては、2年生MF郷家友太が変化を加えられる存在として目についた。180cmの高さを誇る彼と高橋の2シャドーのコンビは、今後、全国トップレベルのコンビとして注目を浴びそうな予感がある。
 
 選手権ベスト4の星稜は、FW窪田翔、ボランチの片山浩が軸を担うなか、キャプテンに就任したGK高橋謙太郎の存在感が光った。選手権予選までは守護神の座を掴んでいたが、選手権本戦では3年生GKにその座を奪われた。今年はその悔しさを晴らす1年として、並々ならぬモチベーションで臨んでいる。選手権が始まる時点で来季のキャプテンが決まっていたように、ずば抜けたリーダーシップと質の高いコーチングを持っており、新チームにおいて彼の存在はチームの大きな支柱となっていた。
 
 ここで挙げた選手以外にも、今後大きく飛躍しそうな選手たちが多くいた。今季の本格的な始まりを示す大会でもある、サニックス杯国際ユースサッカー大会。強豪チームが宗像グローバルアリーナに一同に介し、しのぎを削るなかで、昨季からの格段の成長を示す選手や新たなタレントの出現など、多数の個の輝きを確認することができた。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 

星稜の守護神・高橋は、ずば抜けたリーダーシップと質の高いコーチングで存在感の強いGKに成長している。写真:安藤隆人

画像を見る

【関連記事】
巧さだけでは通用しない――久保建英という才能に“森山イズム”がさらなる磨きをかける
【U-17日本代表】兄の背中を追って辿り着いた場所で、安藤瑞季&生駒仁が示した潜在能力
神谷優太が青森山田高で学んだこと。「だから湘南で結果を出さなければいけない」
【高校サッカー】Jクラブが熱視線を送るのは…。今季の注目チーム&プレーヤーをピックアップ!
【高校選手権】来季の有力校は? 東福岡は新チームも陣容充実。“裏選手権”を制した流経大柏に巻き返しの予感
【アフガニスタン戦スタメン&プレビュー】本田と香川はサブ。“11人の化学反応”でハリルジャパンはいかなる変貌を遂げるのか――

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ