「このままやったらあかんなと」本能のままにプレーしていた中学時代から一変。サッカー人生で味わった初めて挫折【パリの灯は見えたか|vol.6 藤尾翔太】
カテゴリ:連載・コラム
2024年02月21日
挫折をきっかけに気持ちに変化
生粋のゴールゲッターは評価を右肩上がりで高め、中学卒業後の進路を決める頃には多くのチームから注目を集めた。Jクラブの育成組織や高体連の強豪校などからのオファーはひとつやふたつではない。そのなかで藤尾にはひとつの想いがあった。「プロサッカー選手になるために最短距離を走りたい」という気持ちである。
「選択肢はJリーグの育成組織を中心に考えていました。数クラブ行きましたけど、練習の環境や一番楽しかったのがセレッソだったんです」
並々ならぬ想いを持って、桜色のユニホームに袖を通した藤尾。出場機会は3年間を通じてコンスタントに得ていたが、ユースで過ごした3年間は悩みを抱えながらのプレーが続いた。
「中学3年生の頃はそんなに考えなくてもゴールが取れていた。でも、セレッソのU-18チームに入ってからはあんまり得点を奪えなくなったんです。そこで初めて色々考え始めるようになった。でも、これは高校1年生の頃だけの話じゃない。高1から高3。ずっとそうでしたね」
周りのレベルは一気に上がる。トップチームの練習や試合に出場する者も多く、今まで置かれた環境とはまるで違う。黙っていてもボールが来るわけもなく、一から自分と向き合う取り組みが必要になった。
「選択肢はJリーグの育成組織を中心に考えていました。数クラブ行きましたけど、練習の環境や一番楽しかったのがセレッソだったんです」
並々ならぬ想いを持って、桜色のユニホームに袖を通した藤尾。出場機会は3年間を通じてコンスタントに得ていたが、ユースで過ごした3年間は悩みを抱えながらのプレーが続いた。
「中学3年生の頃はそんなに考えなくてもゴールが取れていた。でも、セレッソのU-18チームに入ってからはあんまり得点を奪えなくなったんです。そこで初めて色々考え始めるようになった。でも、これは高校1年生の頃だけの話じゃない。高1から高3。ずっとそうでしたね」
周りのレベルは一気に上がる。トップチームの練習や試合に出場する者も多く、今まで置かれた環境とはまるで違う。黙っていてもボールが来るわけもなく、一から自分と向き合う取り組みが必要になった。
「1年生の頃から3年生の試合に出場する機会を得たんですが、自分は一番下の学年でなんの実績もない。信頼もないですし、ボールもたくさん集まらない環境。そこで初めて自分なりに色々考えたんです」
中学時代までは本能のままにプレーしていた。仲間からの信頼も厚く、何もせずともボールが集まってくる。そんな状況から一変し、サッカー人生で初めて挫折を味わった。
「正直、入学した頃ぐらいまでは焦りとかもなかった。うまいこと、ここで活躍できれば、プロになれるだろうなって思っていたぐらい。でも、徐々にこのままやったらあかんなという焦りが出てきた。高校1年が終わる頃に自分なりにどうすればいいかを考えるようになったんです」
そこから、私生活も含めて24時間サッカーと向き合う生活をスタートさせた。本当の意味でプロになるために必要なことは何か――。身体作りも一から見直したのもそのためだ。
「ほかの人がどんな食事を摂っているかは分からないけど、筋肉がたくさんつくようにタンパク質を多めに摂ったり、糖質をどう摂取するかを考えていた。ある程度の知識はあったので、そこは意識しましたね」
昔からお菓子やカップ麺、ファーストフードは一切摂っていない。だが、そうしたストイックな取り組みをさらに取り入れ、プロになるための身体作りをスタートさせた。
「今は添加物をとることにめちゃくちゃ抵抗があるし、コンビニのお弁当やおにぎりも食べたくない」
こう言い切れるほどに徹底した食生活を送り、海外勢にも当たり負けしない強靭な肉体を作り上げた。
中学時代までは本能のままにプレーしていた。仲間からの信頼も厚く、何もせずともボールが集まってくる。そんな状況から一変し、サッカー人生で初めて挫折を味わった。
「正直、入学した頃ぐらいまでは焦りとかもなかった。うまいこと、ここで活躍できれば、プロになれるだろうなって思っていたぐらい。でも、徐々にこのままやったらあかんなという焦りが出てきた。高校1年が終わる頃に自分なりにどうすればいいかを考えるようになったんです」
そこから、私生活も含めて24時間サッカーと向き合う生活をスタートさせた。本当の意味でプロになるために必要なことは何か――。身体作りも一から見直したのもそのためだ。
「ほかの人がどんな食事を摂っているかは分からないけど、筋肉がたくさんつくようにタンパク質を多めに摂ったり、糖質をどう摂取するかを考えていた。ある程度の知識はあったので、そこは意識しましたね」
昔からお菓子やカップ麺、ファーストフードは一切摂っていない。だが、そうしたストイックな取り組みをさらに取り入れ、プロになるための身体作りをスタートさせた。
「今は添加物をとることにめちゃくちゃ抵抗があるし、コンビニのお弁当やおにぎりも食べたくない」
こう言い切れるほどに徹底した食生活を送り、海外勢にも当たり負けしない強靭な肉体を作り上げた。