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【イングランド代表】EUROに向けた“最終オーディション”で初招集ドリンクウォーターやケイン&ヴァーディーの共存を試行!?

カテゴリ:ワールド

山中忍

2016年03月21日

プレミアで計40ゴールを挙げている両雄の共存も試したい。

プレミアリーグの得点ランクで1位のケイン(左)と2位のヴァーディー(右)。この2人をいかに共存させるかも今回の大きなテーマとなりそうだ。(C)Getty Images

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 一方、タレント豊富な前線は嬉しい悩みを抱えている。主将でもあるウェイン・ルーニー(マンチェスター・U)に対するホジソンの信頼度は、ウィルシェアよりもさらに上だ。2月下旬に膝を痛めて故障離脱中のため今回は招集外となったが、4月には戦列復帰の見込み。EURO本大会でも、CFかウイングかはさておき先発起用は固い。
 
 ルーニーをウイング起用するとなれば、CFのレギュラー候補はハリー・ケイン(トッテナム)かジェイミー・ヴァーディー(レスター)。ロシア、スロバキア、ウェールズと同組になった本大会のグループリーグでは、カウンターを狙いで引いてくる相手を崩さなければいけない展開が予想される。
 
 よって、今シーズンのプレミアリーグで合わせて40ゴールを挙げている両雄の共存も、今回の2試合で試したいところだ。スピード抜群のヴァーディーにアウトサイドから中央のケインをサポートさせるのであれば、オプションの4-2-3-1。同システムよりもホジソンが好む中盤ダイヤモンド型の4-4-2で2トップを組ませる手もある。
 
 いずれのシステムも、経験値の低さと守備力の欠如により3センターハーフでの同時起用はリスクが高いロス・バークリー(トッテナム)とデル・アリ(トッテナム)を、一方はトップ下、一方はセントラルMFで併用できる付加価値を持つ。
 
 また、マンチェスター・Uでブレイク中の18歳の新星マーカス・ラッシュフォードこそ呼ばれなかったが、怪我から復帰したダニエル・スターリッジ(リバプール)とダニー・ウェルベック(アーセナル)が久々の招集。今回の2試合ではケインとヴァーディーの牙城に挑む。
 
 勝ち負けは別として、人選に悩む指揮官の頭の中が、計180分間の「オーディション」を経てクリアになれば、上出来の2試合と言えるだろう。
 
文:山中忍
 
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
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