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【FC東京】「ボールを握る」から「まずは守備」に変化したスタンス。きっかけは“あの悪夢”

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2016年03月16日

現状ではフィッカデンティの遺産で食いつないでいるようにも見える。

守備から入るスタンスをチーム内でも話し合っているという羽生。確かに守りへのこだわりは江蘇蘇寧戦でも見えた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト編集部)

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 FC東京は、ACLの3試合を終えて1勝1分1敗の勝点4でグループEの3位。1位は勝点6の全北現代(韓国)で、2位が勝点5の江蘇蘇寧(中国)なのだから、残り3試合で2位以内を確定させるには引き分けではなく勝利が必要になる。

 そこで手腕が問われるのが、城福監督だろう。昨季の堅守をベースに、どう味付けするか。堅守という自分たちの武器を再確認したうえで、決定力不足をどう改善していくか、真価が問われるのはここからではないのか。

 現状の戦い方をしばらく続けていれば、なぜフィッカデンティにそのままチームを任せなかったのかという疑問も生まれてくるかもしれない。城福監督は自ら掲げる「アクションフットボールを実践するのは並大抵のことではない。時間がかかる」とすでに言っている。ただ、少し乱暴な表現に聞こえるかもしれないが、現状ではフィッカデンティの遺産で食いつないでいるようにも見える。

 ACLでライバルの全北現代や江蘇蘇寧から勝点3を奪う意味でも、城福監督は自らのカラー(勝利に直結する内容)をそろそろ示す時期にきているのではないだろうか。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
 
 
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