アジア・チャンピオンズリーグ（ACL）は３月15日、グループステージ３節が各地で行なわれた。東京スタジアムでは、FC東京対江蘇蘇寧（中国）が19時30分にキックオフされた。

【ACL PHOTOハイライト】FC東京 ０-０江蘇蘇寧
 
　江蘇は今冬の移籍市場で、約65億円を注ぎ込んで獲得したテイシェイラやUAEのアルシャバブから獲得した元ブラジル代表のジョーらが先発。チェルシーから獲得したラミレスこそ出場停止で欠いたものの、「爆買い」補強の助っ人たちに注目が集まった。
 
　立ち上がりこそ、江蘇のロングボールを駆使した強引な攻めに押され気味のFC東京だったが、次第に落ち着いたパス回しを見せ始めると、ネイサン・バーンズ、小川らの突破からチャンスを掴んでいく。
 
　23分にはN・バーンズが右サイドを突破。グラウンダーの低いクロスを羽生が合わせようとするが、ここは相手DFのブロックに遭う。直後には小川から鋭いクロスが送り込まれたが、これも相手GKに阻まれた。
 
　一方、江蘇は25分にジョーが決定的なシュートを放つ。しかし、ゴール右に外れ、FC東京は難を逃れた。前半の江蘇は局面でこそテイシェイラやジョーが巧さと強さを見せたものの、全般的に動きが少なく、FC東京も危なげない対応で江蘇の攻撃を封じた。
 
　結局、前半はスコアレスで折り返した。
 
　後半に入ると、ブラジル人選手を中心にパス回しにスピード感が出てきた江蘇に対し、FC東京はやや後手に回る展開に。しかし前半同様、相手のスピードに慣れてくると、FC東京も反撃を見せる。
 
　64分にはN・バーンズに代わって投入された河野の突破を起点に、前田がボレーで狙うが、枠を捉えきれない。69分には交代出場の阿部がいきなりポストプレーで決定的な場面を作り出すが、羽生のシュートはDFに阻まれた。
 
　さらに73分、羽生、阿部のパス交換でリズムを作ると、羽生のクロスに水沼がスライディングで合わせるが、ここは江蘇GKのチャン・シーポンに阻まれた。
 
　その後も河野を中心にテンポの良いパスワークでチャンスを作り続けたFC東京だが、ゴールを奪うには至らず、江蘇の攻撃もロングボール一辺倒の単発的なものに終始し、期待のブラジル代表の面々を活かし切れない。結局、スコアは０-０のままタイムアップとなった。
 
　グループEは、全北現代がビン・ズオンに勝利し、勝点６で首位に浮上。２位は勝点５の江蘇。FC東京は勝点４で３位と変わらず。FC東京は次節（４月６日）、南京で江蘇蘇寧とのアウェー戦に挑む。