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【選手権】取材ライターが選ぶ「下級生ベスト11」! “二刀流”のCBや抜群の決定力でチームを救った1年生アタッカーをセレクト!

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2024年01月10日

切り札として重宝された山本諒

神村学園のエースナンバー「14番」を背負う名和田。すでに複数のJクラブから注目されている逸材だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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DF
新垣陽盛(神村学園/2年)

 12月15日に行なわれた鹿児島県予選準決勝の3日前に、CBからボランチにコンバートされると、一気に才能が花開いた。中盤の底で準々決勝まで全試合に先発し、攻守のリンクマンとして躍動。潰し役をこなしつつ、ボールを運ぶプレーとパスセンスで攻撃にリズムを与えた。“ボックス・トゥ・ボックス”で仕事ができるスケールの大きいボランチで、全国レベルで通用することを実証。最終学年を迎える来季はチームを引っ張る立場となる。守備時のポジショニングなどを改善できれば、ステップアップも現実味を帯びてくるはずだ。

MF
福島和毅(神村学園/1年)

 川崎フロンターレの10番・大島僚太を彷彿。ボールを隠すプレーが上手く、どれだけ相手に囲まれてもボールを失わない。常に周りの状況を把握し、正確なパスで攻撃の出発点となる。今大会は1年生ながら全試合にフル出場。ベスト8に進出したチームで心臓部を担い、さらなる飛躍を予感させた。守備の強度やミドルシュートの精度に課題を残しており、ゴール前で強さを与えられる術もまだ持ち合わせていない。しかし、まだ1年生。自分の弱点と向き合えれば、継続して世代別代表に選出されるようになるはずだ。

DF
田中佑磨(佐賀東/2年)

 身体が強く、簡単には当たり負けしない。強度の高い守備だけではなく、攻撃力も持ち合わせている。179センチと圧倒的な上背があるわけではないが、跳躍力を活かしたヘディングに定評がある。昨年10月の国体で16歳以下の佐賀県選抜で評価を高め、今大会は右SBとして躍動。アップダウンを厭わず、攻守で違いを生み出してチーム史上初のベスト8入りに貢献した。荒削りだが、可能性は無限大。サガン鳥栖U-15で育ってきた注目株から目が離せない。
 
MF
名和田我空(神村学園/2年)

 今大会はチームのエースナンバーである「14番」を背負って3ゴール。初戦となった松本国際との2回戦(2-0)では先制弾、続く神戸弘陵学園との3回戦(2-1)では決勝点を決め、近江との準々決勝(3-4)では2-2で迎えた後半15分に鮮やかな直接FK弾をねじ込んだ。チームは国立目前で敗退となったが、1年次は途中出場がメインで無得点だっただけに、今大会で示した決定力は凄まじいものがあった。その一方で、ゴール以外ではやや存在感を欠く場面も散見され、プレー強度も物足りなさが残る。すでに複数のJクラブから注目されている逸材だからこそ、高いレベルを求めてより一層の進化に期待したい。

MF
山本諒(近江/2年)

 躍進を遂げ、初めて国立の舞台に立った準優勝・近江において、試合の流れを変える切り札として重宝された。シャドーで起用された神村学園との準々決勝(4-3)では1-2で迎えた後半13分に同点ゴールを叩き込み、同26分にもネットを揺らした。いずれもセットプレーの流れからで、抜群の嗅覚でゴール前に入り込んで結果を残した。そして、最大の見せ場は決勝だ。後半開始から最前線でプレーすると、0-1で迎えた47分に左からの折り返しを押し込んだ。ボールを呼び込む力と位置取りは秀逸。短い時間で結果を残した勝負強さも含め、来季の活躍が楽しみになるプレーぶりだった。

FW
久保原心優(市立船橋/2年)

 絶対的なエース・郡司璃来(3年/清水入団内定)のパートナーとして献身的に動き、マークが集中した先輩を囮に使って自らもゴールを果敢に狙った。豊富な運動量で何度も動き直し、こぼれ球に対する反応は誰よりも早かった。名古屋との準々決勝(2-1)では混戦から先制点を奪い、準決勝の青森山田戦(1-1/2PK4)では最終盤に絶妙なポジショニングで右サイドからのラストパスに合わせてネットを揺らした。今大会は5試合で3ゴール。エースの影に隠れていた男が残した結果は本物だ。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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