• トップ
  • ニュース一覧
  • 大人顔負けのサッカーで近江を下して栄冠。青森山田はこの先もしばらく高校サッカー界のドンであり続けるだろう【選手権】

大人顔負けのサッカーで近江を下して栄冠。青森山田はこの先もしばらく高校サッカー界のドンであり続けるだろう【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2024年01月08日

近江の1点でエンジンに火が

球際の競り合いで強さを発揮した青森山田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

[高校選手権 決勝]青森山田(青森) 3-1 近江(滋賀)/1月8日/国立

 第102回全国高校サッカー選手権の決勝は、名門の青森山田が3-1で新興勢力の近江を下す結果となった。印象として残ったのは、青森山田、強し、である。

 試合序盤は近江にもチャンスがあった。両ボランチ、西と川上のゲームメイクが目を引き、彼らの組み立てから好機になりそうな場面もあったので、近江が先制すれば面白い展開になると思っていた。

 ただ、そうはさせないのが青森山田。サイドは多少やられても中央突破は許さない守備でゴールに鍵をかけ、ボールを奪えば右サイドハーフの杉本を軸にカウンターを仕掛ける。そして前半33分にはその杉本のチャンスメイクから福島が華麗にゴールを奪うのだ。

 徹底的に繋ぐ近江が前掛かったところをカウンターでひっくり返す。理に適ったサッカーで前半途中から流れを掴んだ青森山田はしかし、後半に入ると、開始2分、一瞬の隙をつかれて追いつかれてしまう。

 これで意気消沈するかと思いきや、むしろこの1点でエンジンに火が付く。前半以上のプレスで相手を追い込み、強度の高いプレーで次々とボールを奪取。追いつかれても決して慌てず、冷静にプレーできるあたりはさすが青森山田である。
 
 そして後半15分、GKから福島のヘッド、川原のダイレクトパスで繋いだボールを最後は米谷がGKとの1対1を制して無人のゴールに蹴り込んで、青森山田が再び勝ち越した。以後もプレー強度を緩めないどころか、時間の経過とともに近江への圧力を増していくと、その10分後にカウンターからオウンゴールを誘発して追加点。3-1と突き放した。

 優れた状況判断、圧倒的なフィジカル、追いつかれてもぶれないメンタル。大人顔負けのサッカーで栄冠を手にした青森山田は、この先もしばらく高校サッカー界のドンであり続けるだろうと、今回の決勝はそんなことを思わせるゲームでもあった。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【厳選ショット】後半に圧巻の勝負強さを発揮!3ゴールを奪い、2年ぶり4度目の優勝!|選手権決勝 青森山田3-1近江

青森山田の正木昌宣監督、感謝と歓喜の涙。就任1年目に2大会ぶり4度目の日本一「凄いとしか言いようがない選手たちに囲まれて、感謝しかありません」【選手権】

「これってゴール?」青森山田の“ロングスロー弾”に反響「判定は理解できる範囲」「キーパーの安全が保証されるべき」
【関連記事】
「近江のサッカー好きだなぁ」「楽しかった」無念の準優勝も、魅力的なスタイルに称賛の声!元日本代表FWも感嘆「見ている人をワクワクさせる」【選手権】
優秀選手34人が決定!王座奪還の青森山田から得点王の米谷壮史ら最多7人!惜しくも準優勝の近江から5人【選手権】
「監督、前田ってあの前田かよ!」近江の快進撃にエスパ時代の元同僚が祝福! 野洲で全国制覇の乾貴士も注目「つよー」【選手権】
青森山田が2年ぶり4度目の優勝!決勝を3-1で制し、3842校の頂点に立つ!初Vを目ざした近江は一度は追いつくも…【選手権】
「鹿島や町田の人たちのおかげ」代表2試合でアジア杯を掴んだ佐野海舟。田中碧の選外で高まる期待にも「常に準備するだけ」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ