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退任する「なでしこ」佐々木監督が明かした宝物にしたい試合はW杯決勝でも、五輪決勝でもなく…

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年03月10日

北朝鮮相手の壮絶な逆転勝利が、その後の快進撃に。

北朝鮮戦に始まり、北朝鮮戦で終わった佐々木体制。指揮官は、そのふたつのゲームを印象に残る試合として挙げた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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「監督になって初めて当たったのがDPRコリア(北朝鮮)だったわけですが、あの頃はまだ相手の方がレベルは上だったと思う。そのなかで、攻守にアクションを起こして、全員攻撃・全員守備を貫き、アグレッシブに外から中へ追い込んで戦ってボールを奪うんだというゲームをやった。
 
 お互い本当に“戦った”というゲームだった。そして最後は、澤選手のループシュートが入って逆転。あの試合は今でも脳裏にあって、そこから東アジアカップで3連勝して、『よし、いける』という手応えを掴めた。選手たちも『いけるじゃん!』という手応えを掴んでスタートした思い出がある」
 
 08年東アジアカップで北朝鮮との壮絶な試合をモノにしたなでしこジャパンは、この大会で優勝。同年の北京五輪でも躍進を見せ、4位に食い込んだ。まさに、その後のワールドカップ優勝、五輪銀メダルの快進撃に続くターニングポイントとなった試合と言えるだろう。
 
 佐々木監督はこうも続ける。
「そして、僕にとって監督として最後になった今日の試合も、DPRコリアさんは非常にアグレッシブなチームで、なでしこの選手たちはその圧力に耐えながらも、自分たちのらしさを出して戦ってくれた。監督としてのスタートと最後で、そういうゲームをやってくれたのは、僕のサッカー人生のなかでも非常に印象に残るものになった。
 
 もちろん、優勝とかいろいろあるけれど、本当にこの2試合は僕にとっての大きな宝物。今後に活かしてまたサッカー界に貢献できればと強く思っています」
 
 ワールドカップ優勝1回、準優勝1回、そして五輪での銀メダル。日本の女子サッカー界に燦然と輝く栄光をもたらした指揮官が北朝鮮との戦いを最後に、ひとまず表舞台から姿を消すことになる。 
 
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