【セルジオ越後の天国と地獄】原氏のJリーグ入りには一抹の不安を感じるよ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2016年03月10日

期待に応えられなければ任命責任を追及するべきだ。

Jクラブでの監督経験をはじめ、協会でも重要な仕事をこなしてきた原氏だが、どこまで期待をしていいのか、一抹の不安を感じるよ。写真:田中研治

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 そうはいっても、協会を辞めて、「Jリーグを世界水準にするために、強化・普及育成を全力でやっていきたい」と意気込みを語る原氏に、村井氏も大きな期待を寄せてはいるだろうね。
 
 原氏はJクラブでの監督経験はあるし、協会でも要職に就いて多岐に渡り仕事をこなしてきた。その経歴と実績は何物にも代え難いものだ。南アフリカ・ワールドカップでは、日本はベスト16進出を果たしている。
 
 ただ一方で、協会在籍当時に日本はブラジル・ワールドカップで惨敗し、元日本代表監督のアギーレの八百長疑惑と解任騒動もあった。この失態を受け、原氏は減俸だけで大した責任を取らなかったし、会長選に敗れたということは、協会内部でそこまで評価されていなかったのかもしれない。そんな人物がJリーグでいったいどんな働きを見せてくれるのか。どこまで期待していいのか。一抹の不安を感じるよ。
 
 その他では、初めて女性の常勤理事が入閣するなど、多くの理事には様々な分野の人たちが名を連ねている。いろんな意見がJリーグに取り入れられるのは良いことだと思うけど、それぞれの立場のPRに終始しないようになってほしいね。
 
 いずれにしても、原氏の新たな挑戦には注目したい。彼が入ったことで、Jリーグはどんな変貌を遂げるのか。期待に応えられないようならば、それ相応の対応が必要になってくるだろうね。任命責任は追及されるべきだし、世論もそうなっていってほしい。
 
 なあなあにしては絶対にダメ。原氏を抜擢した人には、それなりの責任と覚悟がなければならない。選手の野球賭博の責任を取って、あの巨人の元名物オーナーであり、最高顧問だった人も自らその職を離れているんだ。
 
 それよりも力のない人間が責任の重さをちゃんと理解していないようでは、恥ずかしい限りだ。プロになったけど、中身はアマチュアのままでは笑われるよ。
 
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