攻守両面での安定感はマスト
おそらくタイ戦は、田中と佐野のコンビでスタートするだろう。その場合、佐野は武器であるボール回収力、守備から攻撃への切り替えの速さ、縦への攻撃意識をしっかりと示さなければならない。さらには攻撃の組み立てや効果的なパス出しも求められてくる。
難易度は高いが、森保監督を唸らせるパフォーマンスを見せられれば、アジアカップ行きに大きく近づく。千載一遇のチャンスをモノにできるかどうか見ものだ。
そんな佐野に待ったをかけようとしているのが、6月シリーズ中に離脱した川村。「あの時のことが悔しくて、その後は代表の試合はまったく見てません」と自チームでのプレーに集中していたレフティは、満を持して代表に復帰。「ボックス・トゥ・ボックスのところを評価している」と森保監督から声をかけられ、目の色を変えているのだ。
「6月頃は思い詰めてしまっていたというか、真っ直ぐになりすぎていた。広島のスキッベ監督から『もっと楽しむマインドを持て』と言われて、半年間やってきました」と言う川村は、以前とは明らかに精神状態が違う様子だ。
タイ戦は出番が訪れるとしても途中からと見られるが、チャレンジャー精神を押し出すことで希望が見えてくるかもしれない。川村のサイズと推進力、決定力は確かに代表に欲しい部分。その底力を遺憾なく発揮してほしい。
難易度は高いが、森保監督を唸らせるパフォーマンスを見せられれば、アジアカップ行きに大きく近づく。千載一遇のチャンスをモノにできるかどうか見ものだ。
そんな佐野に待ったをかけようとしているのが、6月シリーズ中に離脱した川村。「あの時のことが悔しくて、その後は代表の試合はまったく見てません」と自チームでのプレーに集中していたレフティは、満を持して代表に復帰。「ボックス・トゥ・ボックスのところを評価している」と森保監督から声をかけられ、目の色を変えているのだ。
「6月頃は思い詰めてしまっていたというか、真っ直ぐになりすぎていた。広島のスキッベ監督から『もっと楽しむマインドを持て』と言われて、半年間やってきました」と言う川村は、以前とは明らかに精神状態が違う様子だ。
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伊藤涼に関しても、出番があるとしたら途中からだろう。今回の陣容を見るとトップ下か2列目で使われそうだが、ボランチでも戦えるところを示す必要がある。短い調整時間を最大限に活かして、チームにフィットするところから始めたい。
ボランチ第4枠の候補者たちを森保監督がどう選ぶのか。1つの重要な判断材料となるのは、「遠藤か守田にアクシデントが起きた時に戦力になる選手」ということだろう。
となれば、攻守両面での安定感はマストだし、国際舞台でも動じない強靭なメンタリティも求められてくる。タイ戦で佐野と川村、伊藤涼がピッチに立つのであれば、そういった要素もしっかりチェックすべきだろう。
タイ相手に余裕を持ってプレーできないということになれば、アジアカップ本番で韓国やイラン、サウジアラビアといった強豪相手に戦えないということになってしまう。そういった評価にならないように、とにかく自分本来の力を出し切ること。彼らにはそこを強く求めたいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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