育成年代の豊富な指導経験
そしてもう1人、10月に日本代表に追加招集された小島亨介を忘れてはいけない。GKを活用しながらのビルドアップや攻撃パターンを目ざす新潟にとって、足もとのテクニックとキック力に秀でる彼の存在は必要不可欠だ。
森保一監督も以前から高く評価していたが、代表招集という形で成長が認められたことを松橋監督も嬉しく感じているはずだ。
「彼は本当に素晴らしいゴールキーパーです。今季は難しいゲームもありながら、相手の決定機を阻止するシーンが非常に多かった。守備は事前にシュートを打たせないとか、ファイナルサードに侵入させないとか、できるだけ前線でボールを奪いたいとか、理想はいろいろありますが、その通りに行かなくなった時、何を良しとするかというと、小島が最後を抑えればいい。ゴール前で抑えてくれる選手がいるっていうのは大きいと思います」
松橋監督は、今季は総失点40という数字を残したDF陣を最後尾から力強くリードしてくれた守護神に心から感謝した。ここ一番で大仕事をしてくれる選手が各ポジションにいたからこそ、今季の新潟は6年ぶりのJ1という舞台にもかかわらず、10位でフィニッシュできたと言っていい。
森保一監督も以前から高く評価していたが、代表招集という形で成長が認められたことを松橋監督も嬉しく感じているはずだ。
「彼は本当に素晴らしいゴールキーパーです。今季は難しいゲームもありながら、相手の決定機を阻止するシーンが非常に多かった。守備は事前にシュートを打たせないとか、ファイナルサードに侵入させないとか、できるだけ前線でボールを奪いたいとか、理想はいろいろありますが、その通りに行かなくなった時、何を良しとするかというと、小島が最後を抑えればいい。ゴール前で抑えてくれる選手がいるっていうのは大きいと思います」
松橋監督は、今季は総失点40という数字を残したDF陣を最後尾から力強くリードしてくれた守護神に心から感謝した。ここ一番で大仕事をしてくれる選手が各ポジションにいたからこそ、今季の新潟は6年ぶりのJ1という舞台にもかかわらず、10位でフィニッシュできたと言っていい。
伊藤、三戸、小島はいずれも昨季J2から上がってきた選手。もちろん鈴木孝司や谷口海斗、高宇洋、島田譲らも同様だ。開幕前は「陣容的に手薄」といった見方もあったが、ほぼ同じメンバー構成でもJ1で十分にやれることを示したのは大きな意味があったはずだ。
「昨季と同じメンバーでJ1へ行ってもやれると思ってましたし、やると思っていた。逆に『僕がどう邪魔しないようにするか』というのがいつも頭の中にありました。
いろんな有益な情報、問題をどう解決していくかという方向性を準備し、伝えるのが僕の役割ですけど、行き過ぎないほうがいい。彼ら自身が準備した姿がすべてだし、それで最後まで来た。もちろん、良い時と悪い時があって、それをどう乗り越えたかが大事ですけど、1戦1戦成長していく姿は想像できた。彼らとやらせてもらえたことは、僕の監督人生にとって非常に大きいですし、素晴らしい出会いをさせてもらえたなと思っています」
指揮官がこう語ったように、選手自身の考えや自主性を尊重し、戦術やサッカー哲学を押し付けないのが「松橋流」。そのあたりは横浜F・マリノスのアカデミーで長年、育成年代の選手を指導した経験から来るものなのかもしれない。
※第2回終了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
「もう少し上に行けたんじゃないか」。6年ぶりJ1で10位と躍進した新潟。松橋力蔵監督が語る2023年の成長と課題
「大好きな新潟を離れることは本当に寂しい」オランダ移籍の三戸舜介が想い伝える「一度きりの人生だからと決断いたしました」
「監督が一番喜んでる」新潟GK小島亨介が代表招集で祝福ムード全開!“朝っぱらから歓喜溢れる”クラブハウスの様子が話題!「みんな嬉しそう」
「昨季と同じメンバーでJ1へ行ってもやれると思ってましたし、やると思っていた。逆に『僕がどう邪魔しないようにするか』というのがいつも頭の中にありました。
いろんな有益な情報、問題をどう解決していくかという方向性を準備し、伝えるのが僕の役割ですけど、行き過ぎないほうがいい。彼ら自身が準備した姿がすべてだし、それで最後まで来た。もちろん、良い時と悪い時があって、それをどう乗り越えたかが大事ですけど、1戦1戦成長していく姿は想像できた。彼らとやらせてもらえたことは、僕の監督人生にとって非常に大きいですし、素晴らしい出会いをさせてもらえたなと思っています」
指揮官がこう語ったように、選手自身の考えや自主性を尊重し、戦術やサッカー哲学を押し付けないのが「松橋流」。そのあたりは横浜F・マリノスのアカデミーで長年、育成年代の選手を指導した経験から来るものなのかもしれない。
※第2回終了(全3回)
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