「惨敗です」「全然ダメ」三笘薫、完敗のアーセナル戦後に語った問題点。お膳立てをフイにした味方のミスには「いや、僕も決定機があったんで」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2023年12月20日
「コンディションどうのこうのではない」
三笘個人のパフォーマンスに目を向けると、前述のとおり、チーム全体が押され続けたために前を向いてプレーする機会は限定的だった。訪れた好機はわずか2回。どちらも後半、リードを許してからのものである。
1度目は72分。左センターバックのルイス・ダンクからダイアゴナルの好フィードが三笘へ渡る。ボールを持ってそのまま前進してボックス内へ侵入。フェイントを入れてホワイトを抜き、シュートに入るかと思われたが、最後はPK狙いでピッチに倒れ込むだけに終わった。
さらに大きなチャンスがやってきたのは83分。ジョアン・ペドロからのスルーパスに反応して裏へ抜け出した三笘が、右足アウトサイドで中央へ好パスを供給。そこへ後方から走りこんだパスカル・グロスが左足を精いっぱい伸ばして合わせたものの、ボールはゴールポストわずか左へ外れた。
【動画】「凄かった!」「これは決めてほしい」と反響!三笘がアウトサイドで絶妙クロス→ドイツ代表MFが痛恨の決定機逸
後者のほうがよりゴールには近かったものの、個人的には、その前のチャンスをシュートでフィニッシュできなかった部分が、自信を喪失している三笘の現在地だと考えてしまう。
1度目は72分。左センターバックのルイス・ダンクからダイアゴナルの好フィードが三笘へ渡る。ボールを持ってそのまま前進してボックス内へ侵入。フェイントを入れてホワイトを抜き、シュートに入るかと思われたが、最後はPK狙いでピッチに倒れ込むだけに終わった。
さらに大きなチャンスがやってきたのは83分。ジョアン・ペドロからのスルーパスに反応して裏へ抜け出した三笘が、右足アウトサイドで中央へ好パスを供給。そこへ後方から走りこんだパスカル・グロスが左足を精いっぱい伸ばして合わせたものの、ボールはゴールポストわずか左へ外れた。
【動画】「凄かった!」「これは決めてほしい」と反響!三笘がアウトサイドで絶妙クロス→ドイツ代表MFが痛恨の決定機逸
後者のほうがよりゴールには近かったものの、個人的には、その前のチャンスをシュートでフィニッシュできなかった部分が、自信を喪失している三笘の現在地だと考えてしまう。
囲み取材でグロスが外したシーンについて聞かれたウインガーの最初の一言が、「いや、まあ僕も決定機があったんで。シュートを打ち切れなかったですし」だった。本人も、「打つべきだった」と認識しているのである。
一方、コンディションは上向きで、以前よりも明らかに動きがシャープになりつつある。とはいえ本人は、自身の貢献度の低さに不満を隠さない。
「もちろんコンディションは悪くない、その上で結果を出せないと、コンディションどうのこうのではないんで。惨敗ですしね。ほんと、コンディションっていうよりは、自分のチャンスのところだったり、もっと何かできたってところは大きい」
「前半からもっと裏に走るべきだったっていうのもありますし、少ないチャンスで決め切れないと、こういうチームはやっぱ負けてしまうので。主導権握られた中で、1つのチャンスに対して質は求めないといけないですね。そこについては全然ダメでしたね」
波に乗り切ることができない三笘のパフォーマンスについて、デ・ゼルビ監督はどう考えているのか。試合後、筆者は直接聞いてみた。
「きょうの三笘は、エバン・ファーガソン、アダム・ララーナ、シモン・アディングラら、チームのほかの選手同様に厳しいプレーを強いられた。薫は悪くはなかったが、チーム全体にとっても非常にタフな試合だった。(筆者:今日だけではなく、最近はずっと苦しんでいるように映るが?)イエス、怪我から復帰して以来、彼の最高レベルにはまだ戻ってはいない。しかし薫はチームにとって絶対不可欠な存在だ」
無論、野戦病院状態の現在のブライトンでは、三笘は重要な存在だ。しかしほかの攻撃的な選手が復帰し始める後半戦も、現在のような得点に絡めない状況が続くようであれば、チーム内での立場も厳しいものに変わっていくだろう。
とりわけ1月にはアジアカップが控えている。順当に招集されれば、1か月にわたりチームを離れるだけに、年内に残された2試合、年明けの1月2日に行われるウェストハム戦では絶対に結果を残したいところ。正念場になりそうだ。
取材・文●松澤浩三
「外す方が難しい」三笘薫の“完璧なお膳立て”をフイに!決定機逸のドイツ代表MFを元プレミア戦士がバッサリ!「どうしてミスをしたのか理解できない」
一方、コンディションは上向きで、以前よりも明らかに動きがシャープになりつつある。とはいえ本人は、自身の貢献度の低さに不満を隠さない。
「もちろんコンディションは悪くない、その上で結果を出せないと、コンディションどうのこうのではないんで。惨敗ですしね。ほんと、コンディションっていうよりは、自分のチャンスのところだったり、もっと何かできたってところは大きい」
「前半からもっと裏に走るべきだったっていうのもありますし、少ないチャンスで決め切れないと、こういうチームはやっぱ負けてしまうので。主導権握られた中で、1つのチャンスに対して質は求めないといけないですね。そこについては全然ダメでしたね」
波に乗り切ることができない三笘のパフォーマンスについて、デ・ゼルビ監督はどう考えているのか。試合後、筆者は直接聞いてみた。
「きょうの三笘は、エバン・ファーガソン、アダム・ララーナ、シモン・アディングラら、チームのほかの選手同様に厳しいプレーを強いられた。薫は悪くはなかったが、チーム全体にとっても非常にタフな試合だった。(筆者:今日だけではなく、最近はずっと苦しんでいるように映るが?)イエス、怪我から復帰して以来、彼の最高レベルにはまだ戻ってはいない。しかし薫はチームにとって絶対不可欠な存在だ」
無論、野戦病院状態の現在のブライトンでは、三笘は重要な存在だ。しかしほかの攻撃的な選手が復帰し始める後半戦も、現在のような得点に絡めない状況が続くようであれば、チーム内での立場も厳しいものに変わっていくだろう。
とりわけ1月にはアジアカップが控えている。順当に招集されれば、1か月にわたりチームを離れるだけに、年内に残された2試合、年明けの1月2日に行われるウェストハム戦では絶対に結果を残したいところ。正念場になりそうだ。
取材・文●松澤浩三
「外す方が難しい」三笘薫の“完璧なお膳立て”をフイに!決定機逸のドイツ代表MFを元プレミア戦士がバッサリ!「どうしてミスをしたのか理解できない」