「タツさんは僕のなかで新しいイメージを作ってくれた、特別な存在です」
――さて3月10日発売号の『サッカーダイジェスト』では、Jリーグ全クラブの背番号10の選手に、「J歴代最強の背番号10は誰だ?」というアンケートを行なわせてもらいました。柏木選手が選んだ「日本人選手ベスト3」は、興味深い人選ですね。
「1位は、俊さん(中村俊輔/横浜)。完全な10番タイプだと思いますね。あのキックの質は、世界に認められてきたレベル。日本の10番といえば、俊さんと言ってもいいぐらいでしょう」
――2位は――。
「2位はモトさん(本山雅志/鹿島→北九州)です。鹿島でずっと10番をつけてプレーし(02年から15年まで)、その間、ドリブルとテクニックの質がまったく変わらず、巧かったイメージしか残っていない。それに人柄も、とても良いですからね。それも含めてモトさんで。3位は……」
――大先輩ですね。
「タツさん。久保竜彦さん(元広島、横浜、横浜FC、金沢/現・廿日市FC)です。広島時代、自分が10番をつける前(柏木は08、09年に10番だった)、日本人の10番はタツさんだけでした。だから、それまでは10番と言えば、外国人選手のイメージが強かったんです。その意味でも、僕のなかで新しいイメージを作ってくれたし、特別な存在でもあります。『久保竜彦が=広島の10番』というイメージが強いです」
※本誌掲載のインタビューでは、「外国籍選手のJ歴代最強の10番・ベスト3」について、詳しく語ってくれています。必見です!!
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)