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「3年間、なぜ興味を示しているのかをタケに伝え続けた」どのように久保獲得に至ったのか。ソシエダSDが明かす“補強の流儀”【インタビュー1】

カテゴリ:海外日本人

ミケル・レカルデ

2023年11月30日

タケについては、バルサとマドリーを相手にしなければならなかった

熱烈なアプローチを受け、22年夏にソシエダに加入した久保。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

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 タケについては、さらにビッグクラブ中のビッグクラブのバルセロナとレアル・マドリーを相手にしなければならなかった。彼がバルサのカンテラ育ちで、日本帰国を経て2019年6月にマドリーに入団したのは周知の通り。そんな中、ソシエダが行なったのは、2強との良好な関係を追い風にチャンスを伺うことだった。オラベが説明する。

「タケも先ほど名前を挙げた選手たちと同じだ。マドリーで加入するかどうか、バルサと再契約するかどうか迷っていた時から、ラ・レアルは、彼の持っている資質を見極めていた。我々は彼のファンになり、ラ・レアルでプレーすることをイメージした。ただ我々が当時できるのはそこまでだ。うちは若手の獲得、育成は、忍耐と我慢が仕事の一部という認識をすべてのスタッフが共有している。

 先程、私が名前を挙げた選手たちは、いずれもラ・レアルでプレーした。しかし我々が獲得に至った時、15ゴールを叩き出したり、6~8アシストを記録したりするような選手だったら、それも不可能だっただろう。重要なのは、我々のコンテクスト、つまりプレーモデルの中でそのクオリティを発揮できるかどうかイメージすることだ。その見解を見誤らなければ、加入した後の適応もスムーズになる」
 
 タケについてはとりわけその素早いアプローチが獲得を後押しする形になった。オラベは、躊躇することなく3度目の正直で獲得に至ったことを認めた。

「タケについては、確か3年間、我々は彼に考えさせ、ラ・レアルがなぜ興味を示しているのかを伝え続けた。最終的にすべての状況が重なり、彼が必要としていたものがラ・レアルにあるという結論に達したんだろう。私からすれば、タケはその2年前からラ・レアルを必要としていたけどね。ただ決断というのは、人生のその時々で変化していくものだ。

 我々が常に心がけているのは、できるだけ早く意中の選手にアプローチし、同時に即座に獲得することはないだろうという現実を知ることだ。選手本人や親しい関係者にアプローチをすることで、活躍を見せている今ではなく、自信を失っている時、あるいはチームに居場所を作ることができなかった時から興味を示していた存在として認識してもらえる。ラ・レアルはアプローチの素早さという点においてエキスパートのクラブだ」

インタビュー・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸

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