途中出場で決勝点に絡んだ鈴木とカイオ、好セーブのGK曽ケ端が最高点。

【警告】G大阪=米倉(27分)、倉田(90+3分) 鹿島=昌子(44分)、金崎(45+1分)、植田(54分)、西(78分)、小笠原(90+2分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】鈴木優磨(鹿島)
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 6.5
藤本のシュートはタイミングを外されたが、それでも上手く重心をずらして反応。右手一本でボールを触り、辛うじてCKに逃れた。このビッグセーブが勝敗を分けたとも言える。
DF
22 西 大伍 6
何度か裏を突かれたが、粘り強く対応。積極的に上がって藤春を牽制しつつ、守備でも上手くスペースを埋めた。途中投入された宇佐美に、ほとんど仕事をさせなかった。
23 植田直通 6
サイドにピタリと付けた正確なフィードは見事。1対1の守備は安定し、中央で壁となって無失点に貢献。最後まで集中を保ち、中央の危険なエリアを埋めた。
3 昌子 源 6
前半は藤本にドリブルで突破され、あわやの場面を作られた。後半にも藤本への寄せが遅れてピンチもあったが、それ以外では安定したパフォーマンスを披露した。
16 山本脩斗 5.5
機を見て高い位置でボールを受けたが、崩し切るまでには至らず。米倉の上がりは抑え込むも、藤本との攻防では後手を踏んだ感もあり、危ないシュートを打たれた。
MF
10 柴崎 岳 6
病み上がりとは思えないほど軽快な動きを見せ、中盤で巧みにバランスを取った。攻撃で前線に顔を出す場面は多くなかったが、それでも攻守両面においてソツがなかった。
40 小笠原満男 6
攻守の切り替えが早く、的確に中央のスペースを埋めてリスクマネジメントを怠らず。G大阪の2ボランチにさほど仕事をさせず、柴崎との連係も上々だった。
25 遠藤 康 6
タイミング良く中央に走り込み、守備陣の隙間を縫ってボールを受けて攻撃の起点に。質の高い動きで、G大阪の守備陣を翻弄。後半は押し込まれる時間が増えて、存在感が薄れた。
13 中村充孝 6
米倉を翻弄した鋭いドリブルは評価に値。上半身を使ったフェイントで今野をかわして好機を作るなど、局面の技術と判断が光る。ただ、後半に入ってやや勢いが衰えた点は減点。
FW
18 赤﨑秀平 5.5
開始5分に決めるも、無念のオフサイド判定。幅広く動き回りながら積極的に裏を狙い、常に相手と駆け引き。後半に入ると徐々に効果的な絡みが減り、縦への推進力も衰えた。
33 金崎夢生 6
がむしゃらにゴールへ向かう姿勢が光り、一瞬の加速度は目を見張るものがある。老獪に隙を狙いながら、「なにかやる」雰囲気を常に漂わせた。相手との激しいやり合いはご愛敬。
交代出場
MF
7 カイオ 6.5
69分に投入されると、直後の72分には力強いドリブル突破で守備網を切り裂く、最後はふわりとラストパス。鈴木の決勝点は、この打開力があってこそ生まれたものだ。
MF
34 鈴木優磨 6.5
カイオの柔らかいボールに飛び込み、今野の上から打点の高いヘディングシュートを叩き込む。押し込むだけの形だったとはいえ、終盤の勝負強さを称賛してMOMに選出した。
MF
20 三竿健斗 -
終了間際に投入。これと言った見せ場は訪れないまま試合は終了した。
監督
石井正忠 6.5
途中投入したカイオと鈴木が得点に絡み、「石井マジック」で勝利を手繰り寄せた。交代策が見事に奏功し、守備でもG大阪の攻撃をゼロに抑え込んだ。
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。