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宮崎から世界へ――1年前は無名の存在だった高岡伶颯が、大舞台で渾身のガッツポーズ「絶対に自分がチームを助けたいと思っていた」【U-17W杯】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2023年11月12日

高校年代を代表するアタッカーに

この1年で大きく成長。世界の舞台でも物怖じせず、果敢に戦った。(C)Getty Images

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 中学時代は三股町立三股中のサッカー部に席を置いていた。当時は県内で少し知られた存在。県大会で上位進出を目ざすチームで中心的な役割を担い、攻守に渡って仲間を助けながら勝利に導くような選手だった。

 その一方で、ナショナルトレセンやU-15日本代表とは無縁。県選抜でしかプレー経験がなかった。だが、中学時代の縁が自身の人生を変える。

 中学2年生の時だ。チームが県大会まで勝ち進むと、全国制覇の経験がある日章学園中と対戦する機会を得た。そこで相手の指揮官である花房亮太監督の目に留まり、声が掛かる。中学卒業後に日章学園高に進学すると、1年次から全国高校サッカー選手権に出場する機会を掴んだ。

 速さと決定力を武器に活躍し、森山佳郎監督が率いるU-17日本代表に初招集。今年3月の出来事だった。アルジェリア遠征で存在感を示し、ワールドカップのアジア最終予選を兼ねた6月のU-17アジアカップでメンバー入り。“攻撃のジョーカー”としてチームの優勝に貢献した。
 
 1年前は無名の存在。しかし、そこから右肩上がりで成長を遂げ、今では高校年代を代表するアタッカーへと昇華した。

「公立の中学校でやってきた頑張りが評価されて、日本代表になれた。そこは本当に公立中学校出身だからとかではなく、自信を持ってやっている」

 宮崎から世界へ――。この1年間でガラリと立ち位置を変え、強豪国が集う世界の舞台で大仕事をやってのけた。

「アジアカップの初戦は1-1で終わった。その時に自分が決め切れず、難しい大会の入りにしてしまったんです。今回のワールドカップは、ベンチスタートからという入りは同じだったので、絶対に自分がチームを助けたいと思っていた」

 悔しさをバネに結果を残した16歳はヒーローになった。だが、現状に満足はしていない。もっと上へ――。宮崎育ちのアタッカーは、さらなる高みを目ざして走り続ける。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

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