ポゼッションスタイルとインテンシティの高さが融合すれば。
【今季の目標達成へのポイント】
メンデス監督はインテンシティの強い自身のスタイルに加えて、柏がここ数年来、アカデミーから一貫して継続してきた「ボールを動かすサッカー」も取り入れてチームを作っていくと話している。
昨季のチームはボールポゼッションには長けていたものの、攻守両面で高い強度を発揮できず、局面での打開力に欠けていた。逆に、今季ここまでの戦いぶりはインテンシティこそ強いが(ちばぎんカップの時のように)ボールを動かす術に欠ける面がある。つまり、両者の長所を融合できれば、メンデス監督が思い描くスタイルが見えてきそうだ。
ポゼッションスタイルとインテンシティの高いスタイルの融合が実現すれば、自ずと戦術の幅は広がるが、言葉で言うほど容易くはない。メンデス監督の手腕が問われるところだ。
また、柏には20歳前後の有望な若手が多い反面、決して選手層は厚いと言えない。年間を通じて優勝戦線に食い込み、目標である来季のACL出場権を勝ち取るためには、若い彼らが成長し、主力の離脱時に代役としてその穴を埋めるのはもちろんのこと、スタメンを脅かす存在として頭角を現わせば、ポジション争いはより活性化し、チーム力の向上とともに目標達成の可能性も高まるはず。
そして工藤壮人とクリスティアーノ、昨季ふた桁ゴールを挙げたふたりのFWに代わって、誰がネットを揺らすのかという問題もある。大津、田中順也、エデルソン、ディエゴ・オリヴェイラといったフィニッシャーの決定力に期待がかかる。
文:鈴木 潤(フリージャーナリスト)
メンデス監督はインテンシティの強い自身のスタイルに加えて、柏がここ数年来、アカデミーから一貫して継続してきた「ボールを動かすサッカー」も取り入れてチームを作っていくと話している。
昨季のチームはボールポゼッションには長けていたものの、攻守両面で高い強度を発揮できず、局面での打開力に欠けていた。逆に、今季ここまでの戦いぶりはインテンシティこそ強いが(ちばぎんカップの時のように)ボールを動かす術に欠ける面がある。つまり、両者の長所を融合できれば、メンデス監督が思い描くスタイルが見えてきそうだ。
ポゼッションスタイルとインテンシティの高いスタイルの融合が実現すれば、自ずと戦術の幅は広がるが、言葉で言うほど容易くはない。メンデス監督の手腕が問われるところだ。
また、柏には20歳前後の有望な若手が多い反面、決して選手層は厚いと言えない。年間を通じて優勝戦線に食い込み、目標である来季のACL出場権を勝ち取るためには、若い彼らが成長し、主力の離脱時に代役としてその穴を埋めるのはもちろんのこと、スタメンを脅かす存在として頭角を現わせば、ポジション争いはより活性化し、チーム力の向上とともに目標達成の可能性も高まるはず。
そして工藤壮人とクリスティアーノ、昨季ふた桁ゴールを挙げたふたりのFWに代わって、誰がネットを揺らすのかという問題もある。大津、田中順也、エデルソン、ディエゴ・オリヴェイラといったフィニッシャーの決定力に期待がかかる。
文:鈴木 潤(フリージャーナリスト)