トークのスキルは確実にアップ
去就はともかく、サッカー大好き人間の伊東は必ずサッカーに関わり続けるはず。
約10年前に取得したJFA公認B級指導者ライセンスを今もコツコツと更新し続けており、上位ライセンス取得の意欲も持ち合わせていることから、将来的にはコーチ業に身を投じる可能性も少なくない。
一方で、マンチェスター・シティを筆頭にプレミアリーグの豊富な知識を有効活用し、解説の仕事に就くことも考えられそうだ。
日本代表だった20代の頃、口数の少ない伊東は「メディア泣かせ」と言われていたが、間もなく50歳になろうかという今、トークのスキルは確実にアップ。人を笑わせるのも上手くなった。
「慣れもあるだろうし、やっぱり歳を重ねりゃ、多少は変わるもんじゃないかな。立場も変われば人も変わるしね」と本人は笑っていたが、確かにかつて無口だった日本代表の前田遼一コーチなども、今ではコミュニケーションを堂々と取れる指導者になっている。そういう意味でも、今後の伊東の動向が楽しみだ。
そういった近未来はさておき、今はとにかく沼津のJ2昇格のために、できることをすべてやるしかない。
「今は団子状態だし、他の選手たちも『まだイケるんじゃないか』って考えてるはず。あんまり先のことを考えても意味がないから、1試合1試合に集中して、最後に大きな良い結果が得られればいいかなと思うよね。
その舞台に自分が出るかどうか? そこはあんまり期待しないでください(苦笑)。でもベテランとして、しっかりした立ち振る舞いはしたいと思ってはいるけどね」
約10年前に取得したJFA公認B級指導者ライセンスを今もコツコツと更新し続けており、上位ライセンス取得の意欲も持ち合わせていることから、将来的にはコーチ業に身を投じる可能性も少なくない。
一方で、マンチェスター・シティを筆頭にプレミアリーグの豊富な知識を有効活用し、解説の仕事に就くことも考えられそうだ。
日本代表だった20代の頃、口数の少ない伊東は「メディア泣かせ」と言われていたが、間もなく50歳になろうかという今、トークのスキルは確実にアップ。人を笑わせるのも上手くなった。
「慣れもあるだろうし、やっぱり歳を重ねりゃ、多少は変わるもんじゃないかな。立場も変われば人も変わるしね」と本人は笑っていたが、確かにかつて無口だった日本代表の前田遼一コーチなども、今ではコミュニケーションを堂々と取れる指導者になっている。そういう意味でも、今後の伊東の動向が楽しみだ。
そういった近未来はさておき、今はとにかく沼津のJ2昇格のために、できることをすべてやるしかない。
「今は団子状態だし、他の選手たちも『まだイケるんじゃないか』って考えてるはず。あんまり先のことを考えても意味がないから、1試合1試合に集中して、最後に大きな良い結果が得られればいいかなと思うよね。
その舞台に自分が出るかどうか? そこはあんまり期待しないでください(苦笑)。でもベテランとして、しっかりした立ち振る舞いはしたいと思ってはいるけどね」
そう語る伊東の脳裏に浮かぶのは、清水エスパルス時代の大ベテランだったサントス。16歳年上のボランチは、どこまでもタフで逞しかった。
「サントスは身体もメンテナンスをキッチリやって、ピッチでも、ものすごく走っていた。その姿を見てるから、年長者の影響力は自分なりに分かっているつもり。俺の行動や振る舞いを周りの選手は確実に見ているし、良いも悪いも伝播していくと思うから、良い影響を与えられるように頑張りたいですよ」
大ベテランらしい言い回しを見せた伊東。ただ、彼は単なる生真面目な男ではない。若い頃からパチンコ好きで知られているが、羽目を外す時は思い切り外す。そうやってメリハリをつけながら、自分なりのペースを保ちつつ、ベストパフォーマンスを出し続けてきたから今がある。やはり49歳までキャリアを続けるというのは並大抵のことではない。
数々の歴史を作ってきたレジェンドが今一度、ピッチで異彩を放つ姿を、我々は心待ちにしたいものである。
※このシリーズ了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【PHOTO】日本代表の歴代ユニホームを厳選写真で振り返り!(1992-2023)
「俺はクレイジー」「やりゃできる」49歳・伊東輝悦はなぜ現役を続けているのか? しんどくても走れば「若いやつらは何か感じると思う」
「三笘はやっぱり凄い」元日本代表の伊東輝悦も感心。Jで対戦経験のある遠藤航にも驚き「自分も海外に行きたかった」
「サントスは身体もメンテナンスをキッチリやって、ピッチでも、ものすごく走っていた。その姿を見てるから、年長者の影響力は自分なりに分かっているつもり。俺の行動や振る舞いを周りの選手は確実に見ているし、良いも悪いも伝播していくと思うから、良い影響を与えられるように頑張りたいですよ」
大ベテランらしい言い回しを見せた伊東。ただ、彼は単なる生真面目な男ではない。若い頃からパチンコ好きで知られているが、羽目を外す時は思い切り外す。そうやってメリハリをつけながら、自分なりのペースを保ちつつ、ベストパフォーマンスを出し続けてきたから今がある。やはり49歳までキャリアを続けるというのは並大抵のことではない。
数々の歴史を作ってきたレジェンドが今一度、ピッチで異彩を放つ姿を、我々は心待ちにしたいものである。
※このシリーズ了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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