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【U-17代表 最新序列】FWは特性が異なる5人で構成。中盤より後ろはポリバレントな能力を持つ選手で算段

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2023年10月26日

唯一気掛かりなのはCB

高さとスピードを兼備する万能型ストライカーの道脇。世界の舞台でも大暴れしてほしい。写真:佐藤博之

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 一方、井上はアジアの戦いではいずれも招集されていなかったが、今夏以降に成長を遂げてメンバーに滑り込んだ。8月に広島で行なわれた「Balcom BMW CUP」にU-17日本代表が参戦した際に、広島ユースの一員として猛アピール。その活躍が目に止まり、9月のフランス遠征で代表入りを果たした。

「そんなに大きいわけじゃないけど、戦闘力というか、グリグリ身体をぶつける。メンタリティも良くて、身体を張って収めてマイボールにし、味方に預けてからまた背後に走っていく」(森山監督)

 指揮官も期待する“強さ”は国際舞台向き。特性が異なる5人を組み合わせれば、今まで以上に戦い方の幅は広がるはずだ。

 気になるのはMFとDFのやり繰りだろう。FWを厚くした関係で、中盤より後ろに人数を割けていないからだ。そこはポリバレントな能力を持つ選手で補う算段を立てており、少ない人数で起用法の選択肢を最大化できる選手選考となった。
 
 名和田、井上、高岡はサイドでもプレー可能。吉永夢希(神村学園高)も元々は左SBが本職で、最終ラインに回ることに不安はない。ボランチ、両SBと両サイドハーフでプレーできる布施克真(日大藤沢高)を招集したのも大きなポイント。1人で5ポジションに対応できるユーティリティ性がチームにもたらす影響は計り知れない。

 唯一気掛かりなのはCB。守備の柱を担う永野修都(FC東京U-18)が怪我から戻ってきたばかりで、本職の選手が3人しかいない。永野の状態次第では、トレーニングパートナーで初戦まで帯同する大川佑悟(鹿島ユース)に差し替える可能性もあるだろう。

 過去最高成績は1993年大会と2011年大会のベスト8。直近2大会はベスト16で敗退しており、まずは“16強の壁”を超えることが目標となる。若き日本代表の戦いから目が離せない。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

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