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【セルジオ越後】攻撃が弱いチュニジアを完封しても喜べない。久保はゴールが欲しかった。まだ先発の座は確保できてないね

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2023年10月18日

目線を向けたいのはアジア2次予選よりもアジア杯だ

伊東からは疲労が感じられた。本来は、もっと良いプレーができるはずだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 10月シリーズを終えて、今回の2連戦に海外組を呼ぶ必要性があったのかが疑問になった。特に、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグを戦っているチームは過密日程だし、コンディション不良で来られなかった選手もいた。

 出場できた選手も、相手のレベルの低さから負担の小さかった守備陣はともかく、攻撃陣の伊東や久保からは疲労が感じられた。

 カナダもチュニジアも、世界のトップクラスとは、ほど遠かった。そのことからも、もっと国内組にチャンスを与えても良かったのではないか。

 強化の観点からも、物足りなかった。日本の悲願であるワールドカップでのベスト8以上を実現するためには、決勝トーナメントで当たるような相手との試合をしないと意味がない。10月シリーズは、ワールドカップのアジア2次予選の参考にはなったかもしれないけど、それ以上ではなかった。

 日本は6連勝したけど、勝った相手で強豪国はドイツだけ。強くない相手からいくら白星を挙げても、強化にはならない。3月シリーズでは、ウルグアイに1-1、コロンビアに1-2と、南米の強豪国に勝てなかった。カタール大会では、ドイツとスペインを連破しても、ベスト16で敗退した。その点を忘れずに、ワールドカップのための強化につながるような試合を組んでもらいたい。
【動画】古橋亨梧&伊東純也がゴールゲット

 11月には2026年の北中米ワールドカップのアジア2次予選が始まる。レベル的に、日本が圧勝するはずだ。今回の6連勝と合わせて、来月の2戦とも完勝したところで、強くなったと錯覚するのは怖いし、日本にとって望ましくない。

 目を向けたいのは、来年1月のアジアカップだ。最近のワールドカップの最終予選では、アジアを2組に分けたうえで、上位2か国に入れば突破できた。次回は枠が拡大されて“8.5”になる。そんななかで、アジアカップは優勝だけが目標になる勝負の大会だ。

 韓国、イラン、サウジアラビア、オーストラリアなどの国が、ライバル意識をむき出しにして、プライドをかけて命がけで挑んでくる。日本は最近の2大会で優勝できていなくて、森保監督も前回大会で準優勝に終わり、頂点を逃している。

 ドイツに勝っても、アジアで負けては意味がないよね。そんな厳しい目が向けられるなかで日本がどんな戦いを見せるか、今から楽しみだ。

​​​​​​​【著者プロフィール】
セルジオ越後(せるじお・えちご)/1945年7月28日生まれ、78歳。ブラジル・サンパウロ出身。日系ブラジル人。ブラジルではコリンチャンスやパウリスタなどでプレー。1972年に来日し、日本では藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した。引退後は「さわやかサッカー教室」で全国を回り、サッカーの普及に努める。現在は解説者として、歯に衣着せぬ物言いで日本サッカーを鋭く斬る。

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