伊藤敦と川辺が生き残るためには…
メンバー23人で挑んだ過去のW杯を見ると、2014年ブラジル大会は遠藤保仁(磐田)、長谷部誠(フランクフルト)、青山敏弘(広島)、山口蛍(神戸)の「4枚」が名を連ねたが、2018年ロシア大会は長谷部、柴崎岳(鹿島)、大島僚太(川崎)と、右SB兼任の遠藤航という陣容。実質的には「3.5枚」だった。
今の日本代表も、谷口彰悟(アル・ラーヤン)や板倉滉(ボルシアMG)のようにボランチをこなせるDFが複数いる。加えて、旗手怜央(セルティック)というマルチロールもいる。「であれば、遠藤・守田・田中碧の実績ある3人と旗手がいれば問題ない」という結論に至るのもあり得るのだ。
その方向性を覆し、「自分が絶対にチームに必要だ」というのを実証するしか、伊藤敦と川辺が生き残る術はない。今回、チャンスを与えられたなら、強烈なインパクトを残すのが肝要だ。
伊藤に関しては、カナダ戦の後半途中からアンカーでテストされ、プレーの幅を広げることを求められている。「個人的には難しい内容になってしまった。守備の部分でうまくハメに行けなかったし、ボールを奪う距離感や間合いも改善していかないといけない」と反省の弁を口にしていた。
9月のトルコ戦(4-2)では、浦和と同じ右インサイドハーフに入って強烈ミドル弾を叩き込んでおり、持ち前のパンチ力と爆発力を印象付けたが、それだけでは足りない。どのボランチともスムーズに連係でき、攻守両面で機能できる能力を示せれば、伊藤敦の滑り込み確率はグッと上がる。チュニジア戦で出番があれば、多彩な仕事をこなせる力を見せてほしい。
今の日本代表も、谷口彰悟(アル・ラーヤン)や板倉滉(ボルシアMG)のようにボランチをこなせるDFが複数いる。加えて、旗手怜央(セルティック)というマルチロールもいる。「であれば、遠藤・守田・田中碧の実績ある3人と旗手がいれば問題ない」という結論に至るのもあり得るのだ。
その方向性を覆し、「自分が絶対にチームに必要だ」というのを実証するしか、伊藤敦と川辺が生き残る術はない。今回、チャンスを与えられたなら、強烈なインパクトを残すのが肝要だ。
伊藤に関しては、カナダ戦の後半途中からアンカーでテストされ、プレーの幅を広げることを求められている。「個人的には難しい内容になってしまった。守備の部分でうまくハメに行けなかったし、ボールを奪う距離感や間合いも改善していかないといけない」と反省の弁を口にしていた。
9月のトルコ戦(4-2)では、浦和と同じ右インサイドハーフに入って強烈ミドル弾を叩き込んでおり、持ち前のパンチ力と爆発力を印象付けたが、それだけでは足りない。どのボランチともスムーズに連係でき、攻守両面で機能できる能力を示せれば、伊藤敦の滑り込み確率はグッと上がる。チュニジア戦で出番があれば、多彩な仕事をこなせる力を見せてほしい。
一方の川辺は、もともと前目のプレーヤーということもあり、得点に絡む能力の高さは目を引くものがある。「トップ下でも結果を出せるボランチ」として、まずは存在感を示していくのが残留への近道かもしれない。
「中盤は最も競争が激しいポジションなので、自分が生き残るんだったらやっぱり結果が必要。ボランチ、インサイドハーフ、トップ下といろいろなところでプレーできなければいけない。人数も限られているので、いろいろなプレー、いろいろな選択肢を示さないとと思います」と本人もやるべきことを明確に見据えていた。ゴールという結果を残せば、風向きが変わってくる可能性もある。今回は数字に強くこだわるべきだ。
カナダ戦で2ゴールと強烈アピールを見せた田中も途中から出る可能性はゼロではないが、いずれにしても、5人のボランチがそれぞれの特徴と個の力を出し切り、チームの勝利に貢献してくれれば理想的だ。
チュニジア戦は6連勝が最大の目標ではあるが、個々のプレーに目を光らせることも大切。遠藤、守田、田中、伊藤敦、川辺という現状の序列に変化が起きるのかどうか。それをしっかりチェックしたいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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カナダ戦で2ゴールと強烈アピールを見せた田中も途中から出る可能性はゼロではないが、いずれにしても、5人のボランチがそれぞれの特徴と個の力を出し切り、チームの勝利に貢献してくれれば理想的だ。
チュニジア戦は6連勝が最大の目標ではあるが、個々のプレーに目を光らせることも大切。遠藤、守田、田中、伊藤敦、川辺という現状の序列に変化が起きるのかどうか。それをしっかりチェックしたいものである。
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