現地火曜日、水原ワールドカップ競技場で開催されるのが、韓国代表とベトナム代表の親善試合だ。その前日、ベトナムを率いるフィリップ・トルシエ監督が記者会見に臨んだ。

　まず、試合への意気込みを問われたフランス人指揮官は、「韓国はトップクラス、ワールドクラスのチームだ。それゆえに今回はできる限りの準備をしてきた。ベトナムは再構築の最中にあり、一歩一歩チームを作り上げていくプロセスを歩んでいる。その過程で成長していくことが基本的な目標で、強豪国との試合で良いパフォーマンスをみせたいと思う」と謙虚に語った。

　現在68歳。1998年から2002年の４年間、日本代表（五輪代表を兼務）を指揮した当時は韓国とのゲームも多く経験した。韓国の報道陣から「20年前と現在の韓国サッカーの違いをどう思うか？」と質問されると、次のように回答している。

「20年前に比べると、韓国の選手はヨーロッパで認められるようになり、いまでは最高の選手と分類される者もいる。レベルは格段に上がった。ワールドカップに出場し続けている事実も証明していると思うし、選手たちの基礎技術は年々向上している印象だ。有望な若手もどんどん育っているのだろう。今は我々のような小国とは差があるが、時間の経過とともに縮めていきたいと思う」
 

　そして最後にトルシエ監督は「我々はひとつのチームになる過程にある。韓国戦は間違いなくビッグチャンスだ。全員がベストを尽くさなければならない。単なるテストマッチではないのだ。選手たちがピッチで存分に実力を発揮することを願う」と、淡々とした口調ながらも静かに闘志をたぎらせた。

　トルシエ監督は今年２月にベトナム代表監督に就任。香港、シリア、パレスチナを相手に３連勝を飾ったが、直近の２試合は中国に０－２、ウズベキスタンにも０－２と連敗している。地元では「（前監督の）パク・ハンソ時代から弱くなった」「守備組織が酷すぎる」など批判の声が上がりはじめているだけに、韓国相手の一戦で評価を高めたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】９頭身の超絶ボディ！ 韓国チア界が誇る“女神”アン・ジヒョンの悩殺ショットを一挙チェック！

【記事】「一瞬にして凍りついた」韓国代表クリンスマン監督にソウルのホーム観客から痛烈なブーイング！「彼らは怒っているのだ」

【記事】「“脱アジア級”モードを披露」日本のカナダ４発圧勝に、韓国メディアも感嘆！「クリンスマン号には負担になる」