【なでしこジャパン】澤から託されたバトン。宮間がリオ五輪最終予選へ抱える想い 

カテゴリ:日本代表

馬見新拓郎

2016年02月19日

「あやになら、任せられる」――、澤の言葉の真意とは?

昨年引退した澤からの想いを宮間は受け継ぐ。ふたりの信頼関係は揺るがない。 (C) Getty Images

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「中盤でボールを奪い切るというのが、私たちのコンセプト。そこからチームが始まっている。できればDFの4人のところまでボールを運ばせずに奪い切る。(中盤で奪えずに最終ラインまで)漏れてしまった時でも、DFが奪いやすいように誘導することが私たちの役目。そのためにも、中盤の守備はハードにやらないといけない」
 
 ただ、アジア予選の厳しさを知る宮間は、思い通りに試合が進まないことも想定している。メディアがチームの仕上がりを訊いても、石垣島での1次合宿からずっとその答えは変わらない。
 
「今どうこうというより、結局のところ、アジア予選で私たちがなにをできるのかが大切」
 
 澤穂希の現役引退によって、宮間に対する期待は今まで以上に大きくなっている。澤が現役の時、「あやになら、任せられる」という言葉を何度も発していた。宮間になにを任せられるのか。それは恐らく『代表』、そして『日本』ということだろう。
 
 さらに澤は現役引退会見で、『結果』という言葉を何度も使った。澤がこれからのなでしこジャパンに期待すること。それは、紛れもなく目に見える結果だ。
 
 今回の最終予選は、6チーム中、上位2チームしか本大会に進めない厳しい条件にある。
 
 それでも数分、数十秒の細かいコミュニケーションの積み重ねが、必ず大きな結果につながると宮間は信じている。だからこそ今日もチームメイトに歩み寄り、話しかけるのだ。
 
取材・文:馬見新拓郎(フリーライター)
 
 
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