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【U-16日本代表】アスリート化する世界のサッカーに追いつくために森山ジャパンが追求するものとは?

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2016年02月16日

最も注目を集める久保も例外ではない。高校生にも負けない強さが求められる森山ジャパン。

選手に指示を出す森山監督(左)。選手にはなによりまず、「ファイティングスピリット」を求めるという。写真:安藤隆人

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 清水ユース、桐光学園との2試合が行なわれた2月14日は、春一番が吹き、暴風雨となる最悪のコンディション。試合中もずっと風が吹き荒れ、霧もあるなか、彼らは学年が上の選手が揃う『格上』を相手に、フィジカルコンタクトを逃げることなく、果敢に立ち向かって行き、ぬかるんだピッチを物ともせず、持ち味を発揮した。
 
 当然、フィジカルの差があり、当たり負けすることもあったが、立ち上げ当初はフィジカルコンタクトを避ける選手もいたなかで、もはやそういった選手はピッチ上にはいなかった。イーブンボールをモノにしたり、積極的なインターセプトからカウンターを繰り出したりと、力強いサッカーを披露。新3年も出場していた清水ユース戦では、PKで失点をしてもトーンダウンすることなく、高いテンションのまま戦い続け、終了間際に追いついてみせた。
 
「中学生にしては、高校生チームを相手にしても、互角に戦えるかなと思います。ただ、『もう高校生との試合はおしまい』というレベルに引き上げたい。まだまだ中3なので、高校生の2学年上の選手に圧倒しきれないが、今年中には『高校生には負けないよ』という状態にして、本番(U-16アジア選手権)を迎えたい」(森山監督)
 
 指揮官の理想はまだまだ先にある。森山ジャパンで最も注目を集めるFW久保建英(FC東京U-15むさし)も例外ではなく、上手さだけでなく、力強さも求められ、指揮官からは戦うスピリットを着実に植え付けられている。
 
 MF福岡慎平(京都U-15)、鈴木冬一(C大阪U-15)、DF瀬古歩夢(C大阪U-15)らも、上手さに強さが上積みされ、主軸に成長しようとしている。
 
 伸びしろの大きさを示したU-16日本代表。よりたくましさを増して本番に臨むために、森山監督は熱く彼らに要求し続ける。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 

清水ユース戦の先発イレブン。U-16日本代表は、いまだ中学年代のチームながら高校年代の強豪にも互角の勝負を挑めるほどの力を備えてきた。写真:安藤隆人

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