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【U-16日本代表】アスリート化する世界のサッカーに追いつくために森山ジャパンが追求するものとは?

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2016年02月16日

イングランドで見せつけられた“3年間”の差。

現U-16日本代表で最も注目を集める久保も森山ジャパンでは技術に加え、「強さ」が求められる。写真:安藤隆人

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 2月11日から15日にかけて、U-16日本代表が静岡・御殿場で合宿を行なった。今年9月に来年のU-17ワールドカップ出場権を懸けたU-16アジア選手権を控えるU-16日本代表は、藤枝東高、静岡学園高、清水エスパルスユース、桐光学園高と、自分たちよりも世代が上の相手と練習試合を行ない、1勝1敗2分けの成績を収めた。
 
 かつてサンフレッチェ広島ユースを世代屈指の強豪チームに育て上げた森山佳郎監督が、まずチームのベースとして植え付けたことは、『ファイティングスピリット』だった。
 
「よく『技術でフィジカルを上回れば良いじゃないか』と言われるけど、今、世界中のサッカーにおいて、『選手のアスリート化』がかなりのスピードで進んでいる。
 
 昨年U-15日本代表が同年代のイングランド代表と試合をして、その後、U-18日本代表が同年代のイングランド代表と試合をした。このふたつを見比べると、たった3年の違いで、こんなにも差がついてしまうのかと痛感させられた。あっという間に差がついてしまう。
 
 U-18になると、190センチオーバーの選手が速くて、強くてアスリートのフィジカルを持ち、しかも技術がある。そういう選手と戦うには、それ以上の技術はもちろん必要だけど、試合中にフィフティ・フィフティのぶつかり合いがあるし、守備でもコンタクトに勝たないといけない。この差を詰めるためには、14、15歳から始めないと、到底追いつけないんです。日本も進化のスピードを速めないといけない」
 
 森山監督の言うファイティングスピリットは、これは単なる精神論ではない。フィジカルコンタクトを避けることなく、球際では一歩も引かない。その上で、技術で相手を上回る。中学年代から『上手ければ良い』という認識を払拭し、上手さと強さを兼ね備えた選手の育成をベースにしている。
 
 つまり森山ジャパンでは、技術に長けながらも“闘い”に勝つための強さを持てない選手では戦えない。取材に行った清水ユース戦、桐光学園戦では、指揮官のメッセージに応えている選手たちの姿を見ることができた。
 
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