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「プレーを遅らせ過ぎる」バイエルン指揮官からは注文も...不振で“寡黙”になった独代表キミッヒの現状【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2023年10月08日

ユナイテッド戦では一言も話さずに取材ゾーンを去る

 だが、メンタルモンスターとさえ言われているキミッヒの心が揺らいでしまっていたことがある。「自分が谷底から抜け出せなかったらどうしようという不安のようなものがないわけではない」というニュアンスのコメントをしていたし、「自分たちを見つめ直さなければならない」という趣旨の発言がここ最近少なくなかったのは心配な点ではあった。

 本人はそこまで話を大きくする気はなくても、メディアはそうした発言に敏感に反応する。本来どんな試合の後でも真摯にメディア対応することで有名なキミッヒだが、何をどんなふうに言っても、変な角度で書かれてしまうので、コメントを自粛するようになってしまった。

 ホームで行われたCLのマンチェスター・ユナイテッド戦ではキャプテンとして出場した後でも、一言も話さずに取材ゾーンを去っていった。

 そんなキミッヒだが、そのユナイテッド戦、そしてコペンハーゲン戦ではシンプルで効果的なプレーがまた増えてきていた。見事なスライディングタックルで相手ボールを奪取したシーンではスタジアムからは大拍手が送られていた。インテリジェンスが大切なのは攻撃だけではない。守備面でもそうだ。次の展開を読み切った動き立ちでインターセプトを何度も見せていく。
 
 目立った活躍がそのままチームへの貢献というわけではない。コペンハーゲン戦では同点ゴールのジャマル・ムシアラ、逆転ゴールをおぜん立てしたトーマス・ミュラーと落ち着いて決めたマティス・テルも素晴らしかったが、試合を通してキミッヒが大事な役割を果たしていたのは間違いない。

 機能しているからシンプルにプレーできるのか、シンプルにプレーしているから機能するのか。

 まだ細かいミスがところどころで見られることから、100%復調とまでは言えない。だが、シーズンはまだ長い。少しずつ以前のリズムを取り戻しつつあるのはバイエルンにとっても、ドイツ代表にとっても非常に喜ばしい。

文●中野吉之伴

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