遠藤や冨安のように
最終的にはA代表入りが期待される藤田。昨年7月のE-1選手権で代表デビューを飾った際には、「パリ世代で最もA代表に近い選手の1人」とも評されただけに、本人も意識は高く持っているはずだ。
「去年のE-1を経験して、確かに『もっとここでやりたい』という気持ちにはなりましたけど、まだパリ五輪出場も決まっていないので、A代表はそんな実感が湧いてないのが実情ですね。
大岩さんは『A代表経由パリ行き』と口癖のように言っていますけど、僕らの世代を見渡すと、久保建英選手(レアル・ソシエダ)を除いて、そういう選手が出てきていない。もっとそうならなきゃいけないと思うし、自分を含めてまずは所属クラブで活躍するところからしっかりやらないとダメ。チームで結果を出してこそ、初めて呼んでもらえるんだと思います。
僕自身、フィジカル強化に取り組んでいる話をしましたけど、レベルアップすべきなのはそれだけじゃない。予測とか状況判断力ももっと磨く必要があるなと感じています。そのためには試合にたくさん出ないといけない。ベルギーリーグに慣れて、いろんな国の選手の間合いや動きを体感して、自分なりに対応策を見出していく必要があると思います」
「去年のE-1を経験して、確かに『もっとここでやりたい』という気持ちにはなりましたけど、まだパリ五輪出場も決まっていないので、A代表はそんな実感が湧いてないのが実情ですね。
大岩さんは『A代表経由パリ行き』と口癖のように言っていますけど、僕らの世代を見渡すと、久保建英選手(レアル・ソシエダ)を除いて、そういう選手が出てきていない。もっとそうならなきゃいけないと思うし、自分を含めてまずは所属クラブで活躍するところからしっかりやらないとダメ。チームで結果を出してこそ、初めて呼んでもらえるんだと思います。
僕自身、フィジカル強化に取り組んでいる話をしましたけど、レベルアップすべきなのはそれだけじゃない。予測とか状況判断力ももっと磨く必要があるなと感じています。そのためには試合にたくさん出ないといけない。ベルギーリーグに慣れて、いろんな国の選手の間合いや動きを体感して、自分なりに対応策を見出していく必要があると思います」
確かにそういった経験値を積み重ねていけば、藤田はより潜在能力を発揮できるはず。ボール奪取やインターセプト、ゲームを作る能力、長短のパスセンスとボランチに必要なセンスを高いレベルで兼ね備えているだけに、それを100パーセント出し切れる環境作りを進めていくことこそ、成功への近道なのだ。
「プレミアリーグに行くという夢を考えた時、ベルギーから直接行ければいいですけど、遠藤航さん(リバプール)や冨安(健洋)さん(アーセナル)のように、他の国を経由してもいい。どういう流れになるか、まったく予想もつかないですけど、最終的に夢を達成していたい。そうなるように、今はシント=トロイデンでできる限りの努力をしていきます」
同じ世代の鈴木彩艶、山本理仁と共闘しながら、チームと五輪代表の両方のレベルを引き上げ、勝てるチームにできれば理想的。ここからの藤田の一挙手一投足から目が離せない。
※このシリーズ了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
指揮官は「ミニ・カンテ」と期待。STVV藤田譲瑠チマがベルギーで成功するには?「分かりやすいのは遠藤航さんみたいに...」
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「俺は何をやってるんだ」伊藤涼太郎を奮起させた三笘らの活躍。水戸や新潟ではかけがえのない出会いも
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同じ世代の鈴木彩艶、山本理仁と共闘しながら、チームと五輪代表の両方のレベルを引き上げ、勝てるチームにできれば理想的。ここからの藤田の一挙手一投足から目が離せない。
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